今週17日(金)より店内にて「江戸の粋」と題して、東京竺仙の江戸小紋軸に小粋な着こなし方を提案させていただきます。
今回の展示会は江戸小紋だけでなく牛首紬や野口さんのきものや帯も展示させていただきますが、特に江戸小紋の品揃えが充実するだけに、江戸小紋に魅力についてご理解を深めていただきたく思っています。
最初江戸小紋は大名の裃の模様として使われていたもので、庶民に広がったのは江戸時代後期と聞いております。
その江戸小紋が今日まで人気を集めているのは着物としての使い道が広いことが考えられます。
そこで江戸小紋の着こなしとなるものをここに載せたので参考にされてみてください。
江戸小紋の着こなし方
《婚礼》
江戸小紋は柄が細か遠目には色無地に見えることから家紋を入れて格式を高めることができます。
婚礼の席のヤングミセスの場合は明るめの色や華やかな色の地色のものでミセスは整然とした中にもお洒落感が溢れる柄で、伊達襟を合せて改まった印象に。
格のある有職模様の帯にフォーマル用の帯締を組み合わせた装いに。
《入園・入学式・七五三》
当日はお子様が主役。母親が華美なら控えめな江戸小紋は最適な装いをといえます。
帯は品のある袋帯や名古屋など遊びのない染帯でスッキリまとめてください。
《祝賀パーティー》
訪問着や付下げが多い中で、かえって江戸小紋のスッキリ感は小粋さが目を引くものです。
ただしお祝いの場なので、地味にならないように華やかな帯や選ぶことがポイント。
《お年賀》
初詣に行くときや、お世話になっている方へご挨拶に伺うとき、くだけすぎずに改まった気持を表現できるのが江戸小紋です。お正月らしい帯を選び、新春のおめでたい雰囲気を感じさせられる装いに。
《お茶会》
控えめな装いとなる江戸小紋は茶席の場にふさわしい着物です。
袋帯で格を上げることもできれば、季節感のある模様で侘び寂びを表現してみるのも素敵な着こなしです。
《観劇》
街着的な要素があることから家紋を入れないで遊び心のある小粋さを大切にしてください。
帯合せも名古屋帯などで気軽な装いに。
《食事会》
気心が分かるお友達とのお食事会の席なら、染帯などでカジュアル感を創り出してお洒落を楽しんでみてください。
《同窓会》
久しぶりの同窓会や友人の個展のオープニングレセプションなどに行くときは、張り切っておしゃれをしたくなるものです。
さりげなく目立つには、おしゃれな帯との組み合わせがポイント。やや格上の袋帯を合せることでフォーマルな雰囲気も創り出せます。
こうした着こなしを基本に今回の「江戸の粋」では和装小物を含めたトータルコーディネートから”いなせな着こなし”が紹介できればと思っています。
ここまでのことを先にお伝えして、今日は新しく揃えたクリスマスの帯を紹介させていただきます。
クリスマスの帯「お太鼓柄の模様」

その帯がこちらになります。
サンタが街にやってくる様子を模様にしたもので、地色は黒に近い深い紫地のビロードの帯で、ビロードをカットしてソリやトナカイを浮かび上がらせて、模様は刺繍や金や銀加工にて描き出した大人のクリスマスの帯です。
この帯と江戸小紋を組み合わせても良かったのですが、世界地図のきものがあったので「世界のクリスマス」をイメージしてみました。
【世界のクリスマスをコーディネート】

そのコーディネートがこちらです。
「世界地図」と「クリスマス」という取り合わせを和装で表現するってユニークだと思いませんか?
このコーディネートにゴマアザラシの防寒草履も加えてみました。
クリスマスシーズンをこうした着こなし方で愉しめたら最高だと思いません・・・
間違いなく注目されるのではないかな~
【腹の模様】

こちらが腹の模様になります。
お洒落な帯だとおもいませんか?
毎年クリスマスはやってくるので、大人のクリスマスの帯でお洒落な冬を演出してみてください。
限定品の品となるので興味をお持ちでしたら連絡ください。
ということで今日の記事とさせていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。