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午後から曇りはしたものの春が目の前に来たかのような穏やかな一日だったかもしれません。
しかし店の方はいまだに冬眠から目が覚めず、来店客も少なく心は穏やかではありません。
知らず知らずのうちにストレスも溜まりますが焦りは禁物です。
春を見据えた店作りに気持ちを集中しないといけませんね。
今日は卒業式に袴を着装される際に、成人式とは違った髪飾りを紹介してほしい・・・。との相談があり、他の方にも参考になればと思いここに紹介したいと思います。
大正、昭和時代の映画やドラマを見ていると、矢絣の着物に無地袴を着た女学生の卒業式シーンが出てくることがあります。
その装いに哀愁を感じさせられますが、その名残が現在も引き継がれているのでしょう。近年の大学の卒業式には振袖に袴のコーディネートで出席されてる方が多いかと思いますが、袴に合った髪形で臨みたいと考えていらっしゃる方も少なくないようです。
そのようなニーズに提案したい髪飾りがこちらです。
赤と紫→幅が18㎝で¥6480円の品
白と赤→幅17㎝で¥5724の品
ピンク→幅15,5㎝で¥4544の品
赤→幅15㎝で¥3780の品
このような感じの商品を紹介させて頂きます。
充分な解説ができませんでしたが、参考になれば幸いです。
先に宿題を終えることができて少し気持ちが楽になりました。
店にはいろんな人から相談が入ります。
その多くが着物に詳しくない方で、私の店に気づかいをされている感じが受けて取れます。
県外の方になると、面識がないだけに勇気がいるのかもしれませんが、着物が日常から離れた存在になっているだけに、的を得た判断ができないのは当然のこと。
逆に相談者のお役に立つことができることを嬉しく思っています。」
今朝も取引の浅いお客様から着物のたたみ方を教えて欲しいとの電話がありました。
しばらくして着物を持って店にお越しになられましたが、私の店を頼りにしてもらえていると思うと嬉しくなります。
他にも関東方面の方から、振袖に帯締め帯揚げを合わせてもらえないかとの問い合わせがありましたが、全国に数えきれない呉服店がある中でご指名をいただけたことをとても光栄に思います。
どちら様も私に気を使っていらっしゃいましたが、その背景には、気楽に相談できる呉服店が少なくなっているだけでなく、呉服店さんと関係を持つことで、Noと言いにくい負担の心理が働いているのだと感じます。
ここの部分を取り払っていかないと、呉服店が存在する意味がありません。
店側としては真摯に接客をするのが健全な姿で、店のサービスや物選びの最後の決断はお客様がすべきことです。
ここを履き違えると、お客様は違和感を感じ、近寄りがたい存在になるのだと思います。
見方を変えれば、着物愛好家になる可能性のある芽を呉服店が潰していると言えるのかもしれません。
難しい駆け引きが働きますが、逆の立場で考えられる呉服店でありたいものです。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。