4月に開催する「牛首紬展」をどのようにプロデュースしたらいいかを考えていて、商品の魅力を引き出すという難しさの壁に向き合っています。
その心境を料理で例えるとしたら、美味しくて旬の食材が目の前にあったとしましょう。
何人かのシェフの前にその食材が並んだとしたら、定番の料理を出すシェフもいれば、斬新な料理でもてなしてくださるシェフもいらっしゃるのではないでしょうか?
どちらが感動を呼ぶかと言えば、同じ食材なのにこれまでに味わったことのない美味しい料理ではないでしょうか?
この理屈を私の展示会に置き換えると、白山市にお住まいに方は牛首紬の魅力をご存じでいらっしゃるので、私の店らしいコーディネートセンスと新しい着こなし術の提案が、一皮むいた牛首紬の魅力を引き出すものだと考えているんですね~
自己満足の考え方だと言われそうですが、その心意気がなければ新しい風を起こすことはできないのでしょう。
どうであれ、きもの専門店として志を高く持たなければなりません。
そのような考え方の基で、藍染めの縞牛首紬をコーディネートしてみました。
普段着の着こなし方の提案となります。
織りの縞紬に牛首紬の半幅帯を合わせてみました。
半幅帯だと帯〆と帯揚げは使いませんし、かしこまった感じもありません。
ラフな感じを作り出すことができて、着物生活を楽しめる着こなし方といえるでしょう。
提案がここまでだとしたらこれまでと変わらないのかもしれません。
ここから一歩踏み込んで、
藍色の水玉柄の小紋足袋を合せてみると、これがとっても相性が合っていてお洒落だと思いませんか?
半幅帯に小紋足袋で着物生活のお洒落レベルが高まると考えています。
このような楽しみ方も悪く無いでしょう。
私はここに新しい風が潜んでいると考えていて、4月の「牛首紬展」では、新しい着こなし方の提案をさせていただきたいと考えています。
この想いをどう纏めるかが私にとって重要で苦労させられますが、このプロセスがあるから真摯に取り組めるのでしょう。
大風呂敷を広げていますが、牛首紬が作られている地元で会を開く以上は特徴ある会にしたいです。
「責任が重いな~」と言いつつも、少しだけ胸に貯めていたものを吐き出せたので体が軽くなった気がします。
今できることに全ての情熱を傾けてチャレンジしてみたいと思っています。
どうか見守っていてください。
ではこれのて・・・
お休みなさい。