今日も市内の仕入先の方と話をする機会がありましたが、そこでの話は、家業店が何処も元気を失っていて、商品の動きが悪いことから仕入れを抑えている先が少なくなく、問屋業として新しい商品の仕入れがしにくくなっている話をされていました。
物流が動いていないと云うことは、物作りをされている先にも影響していて、動きの悪い商品は生産をしないということが随所に起きていているようです。
京都の仕入先を廻っていてもよく似た話を聞くことがありまして、日に日に、きもの業界の市場が小さくなっていることを感じております。
この状況は、一つにコロナ禍が3年近く続いたことで業界の仕組みを大きく変えてしまったことから始まり、近年の円安と物価高の影響から消費者の財布が固くなっていることが、経営する側の体力を奪っているのかもしれません。
それらのことから物事に対する考え方が貧困になっていて、業界のあるべき姿が見えなくなっているのではないでしょうか。
これまでと同じことをしていてはお客様を動かすことができなくなっていいることは確かで、立ち止まっていては時代の流れに呑み込まれてしまいます。
過去の栄光は忘れて、何ができるのかを真剣に考え、そして行動に移すことで新しい扉を開くことに繋がるのではないかと考えています。
それは生易しいことではありません。
リスクが伴いますし、失敗から自信を失うこともあれば迷い道に入ることもありますが、忘れてならないのが、どうしたらお客様に喜んでいただけるのか、どうしたら販路を広げることができるのかを一心に考え、そして自分に言い聞かせることが”へこたれない”力を生むのでしょう。
今私は「東京展」という新しい扉の前に立とうとしています。
身の丈に合ったことをしているのか自分でもよく分かりませんが、チャレンジするだけの価値があると考えております。
それは私が恋して止まない娘たちを引き連れて展示会場を埋めるからです。
大都市で、娘たちの器量を認めてくださる方が必ずいらっしゃると信じられるものがあるからで、私達の見立てを披露させていただきたいと思っています。
そしてその先に何があるか。
きものの魅力を伝えることにと止らず、距離感を埋める新しい呉服店の姿です。
私達にとっては大きな課題ですがチャレンジさせていただきます。
不安の固まりを掻き消して強がりを云ってますが、東京でお会い出来ることを楽しみにしております。
【お洒落な着物コーディネート】

こちらのコーディネートは、音楽の好きな私がセレクトした黒地の小紋に来年が午年であることから、騎士と馬を描いた染帯でお洒落な着こなしを組み立ててみました。
クリスマスシーズンや新年の着こなしとなれば、防寒草履があるとお洒落かと思ってゴマアザラシの防寒草履を添えてみました。
きものの模様がハッキリ見えないために画像を大きくしました。
【黒地のスウィングのきもの】

楽器を手にして演奏している様子が見て取れるかと思います。
ユニークな模様で、音楽の好きな方にお勧めできればと考えておりますが、この続きは東京展でさせていただけたらと考えています。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。






