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長いお盆休みを終え、今日からお仕事という方も少なくないと思いますが、休みボケで身体が重たかったのではないでしょうか・・・
それにこの暑さ、なんとかならないのかと思いますが、お盆にお金も体力を使い果たし、いろんな意味で休息したいのがこの時期です。
私の店にも同じようなことが起きていて、いつしか店はお客様の休息の場になっています。
馴染みのお客様が家族で過ごしたお盆の話しや孫の成長の話題など、まるで店は喫茶店のマスターとお客様の関係。
穏やかに流れる時間を喜びに思いたい、そんなことを感じる一日でした。
話しは変わりますが、今日は留袖などに合わせるフォーマル用の草履とバッグを紹介してみたいと思います。
必ずしもセットでなければならないというこのではありませんが、着物初心者には解りやすいかと考えここにアップしてみました。
こちらは白と金の組紐で仕上げられたシンプルなタイプの品です。
バッグの巾24㎝、高さは14㎝、奥行きは楕円形の広がりのある箇所で11㎝です。
このような無地感のバッグは留袖の他にも訪問着や色無地など、礼装着の装いにぴったりで、着物の色や柄を選ばないので、使い道が広がるのではないでしょうか・・・。
こちらの模様は帯地に多く使われる七宝柄のお品です。
大きさは巾23×高さ16×奥行き10㎝
こちらも帯地の模様をバックにした品です。
こちらのシンプルな模様のバッグになります。
サイズは巾23×高さ13×奥行き10.5㎝
これらのバッグの特徴としては、バッグの容量が大きくなっていて、祝儀袋の出し入れが簡単であることです。
それに留袖の合わせるとなれば上品な華やかさが必要で、金・銀・白を基本にした色彩が求められます。
そのことを言葉にすることが難しく、映像でご紹介させていただきました。
言葉は足りていませんが参考にしてみてください。
先程、県外のお客様とお電話でお話をさせていただいたのですが、その会話の中で、最近の呉服店さんは素敵な商品をご紹介する店が少なくなったと嘆いていらっしゃいました。
私は他店に店のウインドーを見ることが少ないので、今の状況をよく理解していませんが、確かにお得感がウインドーに提案されていることが多くなっているかもしれません。
お客様からそのことを指摘されて初めて気づく訳ですが、弱気になっている呉服屋さんの体質がお客様の声から聞こえてきます。
そうなんだよな~
着物を欲しがる人は価格優先の方ばかりではありません。
むしろ、おしゃれしたい人は、商品の質や色柄を最優先していて、その後に価格が判断されるのだと思います。
その品が価格の面で手にできない時は、憧れに着物になる訳で、いつか着てみたいという感情が芽生えるのではないでしょうか?
この時代にそのようなことを思う人は少数派かもしれませんが、店舗を持って商いをするということは、お客様から憧れに思ってもらえる店を創るという意味合いもあると思います。
洋装の世界は、リーズナブルな商品を提案する店と、海外のブランドにこだわる店との色分けがハッキリしています。
ところが和装業界は、着物離れの原因は価格だと勘違いして、安物に走り過ぎているのではないでしょうか・・・?
お客様が求めているのは、良い品を販売価格を抑え店頭に出すことができる起業努力だと思います。
それに加えて繊細な感性とセンスです。
そのような憧れの店が存在し、もう片方でリーズナブルな店があることで、お客様が選択しやすい環境が整い、業界のバランスが取れていくのではなか・・・
お電話を切った後で、そのようなことを考えていました。
お客様の声に素直に向き合い、考えてみることも私たちの大切な仕事です。
率直なご意見、ありがとうございました。
参考にさせていただきます。
桜柄の刺繍帯で春をコーディネート・そして組紐で作られた礼装バッグ
それでは今日はこれで閉じつことに致します。
お休みなさい。