1枚のレコード

日曜日の疲れがまで残っています。
カバンを整理していたら数年前に落書きした紙が出てきました。
読み返してみて懐かしいものでこのブログに書き込んでみます。
      「1枚のレコード」
家族が寝静まった深夜、高校時代によく聞いた「古井戸」のレコードを取り出しステレオのスイッチを入れた。
しばらくしてスピーカーから懐かしいリズムが流れた瞬間、タイムスリップ
疲れていた細胞が動き出し、電流が走り、当時の香りが漂い始めたのです。
  バスに乗り遅れ次の停留所まで追いかけた通学の朝のこと・・・
  学校の帰りに下宿していた友達の部屋でギターを弾いて歌った曲・・・
  海辺のキャンプで、じゃがいもの皮をむかないで作ったカレーライス・
  いつも居眠りをしていて、或るとき先生に黒板消しで頭を叩かれた授業  時間・・・
  ステレオを買うために続けた新聞配達・・・
  自分の部屋で天井を見つめ夢見たり悩んだりした一人の時間・・・
当時の生活が、ひとつひとつ1枚の写真となって頭の中に映って見えるのです。
現実と向き合って忘れていたあの時代、
思い出させてくれた「1枚のレコード」、
そのレコードは私に「肩の力をぬいてゆっくり歩きなさい」と、語りかけているようでした。
おそらくレコードを聴きながら描いたものだと思いまが、何故かこの文が
気に入っています。

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