今日は文句なしの秋晴れになり、実に気持ちのいい一日でした。
とは言っても私は籠の鳥。
店内で21日から開催する神無月の会の売り場作り。
売り場を広げるために、物や商品を動かし畳を入れる作業から会場作りが始まるわけですが、これがとっても地味な仕事でしてね~
そのことを察してか、娘たちの手伝いに来てくれたのですが、孫たちには退屈な時間です。結局、孫たちと店の外で遊んでしまいました。
日差しを浴びて影踏みをしたり木の影に隠れてかくれんぼをしたりして、3人で過ごす時間はとても有意義で自分が素直でいられた時間だったかもしれません。
孫たちの表情も豊かで、秋晴れの心でいられた気がします。
そんな折に、長女が10月12日が次女の誕生日であったことを聞かされましてね~
「えっ、そうだったんだ~」
そこで始めて誕生日が過ぎたことを知りました。
薄情な父親でしょ・・・
そこで長女の提案で、ケーキを買ってきて祝おうという話になり、店内でささやかな誕生会をすることに・・・
これを見て飛びついたのが孫たちです。
口の周りにクリームを付けて私たちの横へ渡り歩く次女の娘「美月」、渋みの味に眉毛を下げる長女の娘「音羽」、その表情から大人たちの笑いがこぼれとても愉快なひと時でした。
こんな時間をもらえるのも娘たちのお蔭でしょう。
仮にも経営者の端くれでもあり、四六時中仕事のことばかり考えていて、何かに追われているような日常と共に過ごしているわけですが、孫たちの身振り素振りを見ていると癒されるものがあります。
人に優しい子供に育って欲しいと願う私がそこにいました。
さて、現実に目を向ければ、来週の金曜日から半年に一度の新しい提案の会が始まります。
今回は紬を軸におしゃれなコーディネートにこだわってみたいと考えていますが、フォーマル着が強い地方だけに「振り向いてくださる方がどれだけいるのだろう~」と、不安を取り去ることができません。
そこには、紬の良さを知らない人や、普段に着物を着ない人が少ないという背景があるからです。
なのにあえて取り上げるのは、私がカジュアルのおしゃれが大好きだからで、もっともっと着物の面白さを伝えていと思う気持ちが勝っていたからです。
そして、長年この仕事に携わってきて、この分野を広げないと業界の未来がないように思えてしょうがないですね~
雅な着物も着物なら、体に染み入る味を持つ紬も着物です。
昭和の時代とは消費者の着物への価値観も様変わりしましたが、小さくても使命感を持って頑張ってみます。
どうか、21日(金)~24日(月)までの「神無月の会」、覗いてみてください。
仕事って、不安が付きまとうから頑張れるのかもしれませんね。
それでは、ささやかな一日にお別れです。
お休みなさい。