春の知らせは意外なところから入って来ていまして、近隣の若いお母さんから入学式当日の着付けをお願いしたいと相談が寄せられています。
その相談は昨年の12月から入って来ていますが、新たにお二人の方から相談がありましてね~
皆さん4月8日(月)という日で、娘はその対応に追われていましたが、この状況に着付けができる美容院さんが少ないのか、昨年くらいから着付けの相談が急激に増えています。
できる限る対応させていただきたいと考えてますが、本音はこれが入学式の着物コーディネート相談だったらいいのにな~
みたいなことを思ったりもしますが、この店を頼りにしていただけるまでになっていることに喜びがあります。
当日の着付けを、店のお客様でもある着付師さんの手を借りることとなりますが、その日の朝はとても忙しくなりそうです。
こうして春が一歩ずつ近づいていて、春に向けての店作りの準備をしなくてはなりません。
【色無地染替えキャンペーンの看板が立つ】

色無地の染め替えキャンペーンの看板
店頭に出したこの看板が春を思わせる特集とは言えないのかもしれないが、新しい試みとして色無地の染め替えの特集を始めたいと考えています。
この看板に30,000円よりと明記されているのは、袷の色無地の染替えで、色抜きをしないで家紋も入れずに、表地と八掛に濃度の濃い色で上乗せをして染めた場合の加工費が税込み価格3万円ということです。
仮に単衣の無地にした場合は、裏地に八掛を染めなくていいので、加工費の料金が税込み価格で21,000円となります。
ここに当店のオーダーメイドのお仕立て代が加わってくるので、袷の色無地の場合で、お仕立て上がり価格は54,200円で、単衣仕立てとなれば、40,800円となります。
とにかく染替えの仕立てはとても複雑なので、持ち込まれた着物の状態を確認をしてからお見積もりをさせていただきます。
このような染替えの仕事を何処も積極的にしていないので、タンスの色無地が眠っているようでしたら気軽に相談下さい。
ここには仕立て直しの仕事も入ってくるので、体型が変ったとか、娘さんに譲りたいなど、着る人の体験に合わせてお仕立てをさせていただきますので、その仕上がりは新しい色無地を調達したことと同じ意味を持つ着物となることでしょう。
そして色無地がこのような色に染め替えることができたらということで、お洒落な組み合わせを考えてみました。
【色無地を小粋の着こなすコーディネート】

色無地を小粋に着こなす
そのコーディネートがこちらです。
色合はクロームとオフホワイト系の間の色になるのかな~
大人に魅力を引き出したくて、墨色に金彩で染めた唐草模様の染帯で組み立ててみました。
反対色と言えるような取り合わせですが、小粋さがあって着物を着尽くした大人の味があると思いませんか。
【墨色に金彩で染めた染帯】

小粋さのある染帯

金彩で模様を描いた染帯
お太鼓柄に刺繍を2カ所入れていますが、この画像では読み取れないのが残念です。
いろんな色が入っていなくて模様が単調なところが気に入っております。
【隈取りと瓢箪の加賀染め足袋】

加賀染め足袋「隈取りに瓢箪」
家紋が入らない一般的な外出着として見立てて、「隈取りと瓢箪」の加賀染め足袋で観劇ができたら素敵かと思います。
簡単な解説となりましたが参考になれば幸です。
ではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







