肌寒い一日となりました。急激な気候の変化にお客様が少ないことに頭を傷めますが、もうしばらくの辛抱かと言い聞かせながらも4月に開催する復興展に向けて準備を進めているところです。
そのような中で注文を入れていた夏物の一部が店に届いていて、一足早い夏の装いを組み立ててみました。
そのコーディネートを紹介させていただきます。
【近江ちぢみと能登上布八寸名古屋帯】
復興展では石川県で作られていている「能登上布」に「加賀友禅」、そして「牛首紬」を特集させていただく予定でいますが、注文を入れていて「近江ちぢみの板締め絞り」が届いたことから、近江ちぢみの着物を能登上布の帯でコーディネートさせていただきました。
【麻100%の近江ちぢみをコーディネート】
そのコーディネートがこちらになります。
着物はよこ糸に撚(よ)りをかけて織り上げたものを板締め絞りで模様を生み出した清涼感のある着物をスッキリした能登上布の帯で合わせ、加賀染め足袋の金魚と水草の模様で爽やかな夏を演出したものです。
夏に着こなしとなるので黒猫の扇子と竹皮に下駄を加えてコーディネートを整えさせていただきました。
【能登上布の雨縞模様に帯】
規則正しく絞りの模様が全体に出るために主張を抑えた白っぽい雨縞柄の能登上布の帯でまとめさせていただきましたが、ここに能登上布の帯留めを入れたらお洒落な夏の装いになるかと考えています。
【能登上布の帯留め】
例えばこちらの帯留めをさりげなく合せていただけたら清涼感が増して素敵だと思いません。
小さなお洒落を楽しむ小道具ですが、これがきもの遊びのポイントではないでしょうか。
合せた黒猫の扇子はピントがズレているのかもしれないが、この扇子も入荷していたものでコーディネートに加えさせていただきました。
【金魚に水草の加賀染め足袋】
そして夏を印象付ける模様があってもいいかと思うところがあり、この金魚と水草の加賀染め足袋を加えた次第です。
このちらの加賀染め足袋は能登半島地震の復興支援対象商品としてしていまして、【復興展】の最終日となる4月22日まで売上金の半分を寄付させていただきます。
このようにして新しい商品が入荷すると、他の商品と組み合わせてはコーディネート術を磨くように心がけております。
ピントがズレている時もありますが、新しい発見を見つけ出すこともあり、それがこの店の個性になっているのかもしれません。
今は【復興展】に向けての段取りで頭の中がいっぱいになっていますが、皆さんに会の中味が少しでも分かるように情報を出して行きたいと考えています、
また【復興展】に出品させていただく「能登上布」「加賀友禅」「牛首紬」においても売上金の5%を寄付させていただくこととしています。
このような取り組みは初めてのことですが、コロナ禍において行政から様々支援をいただくことができて本当に助かりまして。
他にも商工会から店作りのことでいろいろ支援をいただくことがあり、能登半島地震という不幸な出来事に何かでできることはないかと考えたときに、行政に恩返しをすることを思い立ち復興展の中に復興支援を盛り込んだ次第です、
ささやかな支援でしかないのかもしれないが、自分に正直に復興展と向き合いベストを尽くしたいと思っている次第です。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。