紺地のゆかたで夏をくつろぐコーディネート・合わせた「丸うちわ」が可愛いでしょ

紺地のゆかたで夏をくつろぐコーディネート

先日ブログから紹介させていただいた「本麻楊柳半じゅばんとステテコ」の問い合わせが絶えず、今日も県外から何件かの人から相談をいただくこととなり正直驚いています。

 

着物を着られる方は夏場の暑さ対策をいろいろ考えていらっしゃるようで、楊柳の麻という天然素材とステテコが きものを着る人の心を捉えたのかもしれませんね。

 

一方でゆかた商戦はここしばらく足踏み状態が続いていて、地域の方々のゆかたに対する意識が高まっていなのか、それとも量販店の既製品となるロープライス商品に人が流れているのか、お客様の動きが掴みきれていないことにイラ立ちを覚えています。

 

今の世の中、ゆかたを取り扱う先の多くがプレタ使用(既製品)となっていて。当店のように反物から仕立てるというスタイルの店は年々少なくなっていっているのかもしれません。

ゆかたを選ぶ側としては、安価で合理的に思えるのかもしれないが、ゆかたのオシャレの在り方を変えたときに、既製品では補えなところがあるように思っています。

 

既製品慣れしている現代人には、体型に合わせてゆかた仕立てたときと既製品の違いがが何処にあるのかが分からないこともあるのか、合わせる帯や下駄のコーディネートも含めて、オシャレの在り方にこだわっていただけたらと思うところがあります。

 

店としては、着心地やオシャレの在り方に価値を高めて行けたらと考えていますが、昨日量販店のゆかたコーナーを拝見しみて、中高年層のゆかたが全くないことにも気づかされました。

 

となれば、地元の呉服店が頑張らなくてはなりません。

この想いが何処まで届くか分かりませんが、今日は昔ながらの紺地一色の浴衣地を採り上げてみたいと思います。

 

 

【夏をくつろぐゆかたコーディネート】

 

 

紺地のゆかたで夏をくつろぐコーディネート
紺地のゆかたで夏をくつろぐコーディネート

 

そのコーディネートがこちらになります。

ものような紺地一色のゆかたを見ると、懐かしく思われるのではないでしょうか。

 

NHKの朝の連続テレビ小説の中で戦前戦後の日本人の女性が身につけている衣裳に似たところがあり、昔のゆかたはの主流がこのような紺地か白地の単色のゆかたでした。

 

今ではこのようなゆかたを見つけるのも難しくなっていて、生産量が激減しています。

 

画像は萩の模様で、濃紺と白のコントラストから涼しさを感じ取っていただけるのではないでしょうか。

年代幅も広く、帯の色の合わせ方次第で20代の女性も着ていただけますし、小さなお孫さんがいらっしゃるお婆ちゃんも着ていただけるゆかたかと思っています、

 

ここではお盆に孫達とくつろぐシーンを思い浮かべて、グレー地で暈かしたように織った博多織りの単衣半幅帯で貝の口に結んだお婆ちゃんが、庭でスイカを食べる孫達に向けて団扇で風を起しながら、孫の様子を眺めている様子を想像させていただきました。

これが本来あるべきゆかたの姿かと思っています。

 

テレビや映画の見過ぎかもしれないが、気忙しく生活している私たちの心を落ち着かせる「魔法のゆかた」と言えるものがあり、こちらの4点セットでお盆の過ごし方を考えてみるのも「乙」な遊び方かと思います。

 

このゆかたですが今年の竺仙さんの新作となっていまして、そのお値段は毎年少しずつ値上がりしていました、今年は税込み価格¥47,300となるものです。

ここにお仕立て代が加わりますので6万円近くなります。

 

材料費の高騰や職人さん不足などもあり、製造原価が高くなっているそうですが、この状態が長く続けば、作り手側は人間の問題で作れなくなるでしょうし、買い手側からすれば高くて買えないと言うことが起きてくるので、いずれ姿を消すときが来るかもしれませんね。

 

今回のコーディネートの使った“丸うちわ”はとての人気のある商品で、模様は「水風船」になるのかな~

お値段は税込み価格¥1,430となります。

他にも違った模様を用意していますので、興味をお持ちでしたら店を覗いて見てください。

 

それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。