父の七回忌の法事で、家族全員で私の実家である福井県へ・・・・・
そこで、今日は父親の事を少し書いてみることにします。
二十代前半の時だったと思うのですが、父親と交わした約束があります。
私の実家は両親が共稼ぎをしているごく平凡な家庭でした。
長男として育てられた私は、高校時代に商売に憧れを持ち卒業と同時に京都の染屋さんに就職しました。
しかし夢破れ一年近くでその会社を辞め実家に戻ってきたのです。
それでも商売をしたいという気持ちは変わらず、次に選んだ就職先は、県内で衣料品をチェーン展開をしている会社でした。
そこの会社のご縁で石川県の呉服屋さんに勤めることになり、それから数年後のことです。
お正月休みの実家に戻っていた夜、石油ストーブの上で餅を焼いていた父が、
お前も食べるか・・・・
焼いてくれた餅を食べながら、
とうちゃん、自分は長男だけどこの家に戻ってこなくてもいいか。
いつの日か、石川県で自分の店を持ちたいんや・・・・・
そして、頑張って三階建てのビルを建てたいと、打ち明けたのです。
父親はうすうす感じていたみたいで、
お前の人生や、とうちゃんやかあちゃんのことは心配しないでいいから好きなことをすればいい、
応援はしてやれないけれど、楽しみにしていると言ってくれたのです。
それから30数近く時が過ぎ、なんとか自分の店を持つことができましたが、三階建てのビルはいまだに建てることができていません。
こうして商売を続けて行く中で、ビルにはこだわっていないこともあり忘れていたんですね~
餅を食べながら交わした二人だけの時間。
懐かしいな~
その時のことを思い出した法事の席でした。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






