【店主の呟き】
年が明けて穏やかに時間だけが過ぎていてきます。
日本の経済界のトップは今年の景気動向を呟く報道がなされていますが、小さな家業店であっても、どのような年にしたいかの抱負を語ることは大切な事かと思っています。
それもより具体的に道筋を立てて。どう動くかを語ることは経営者の務めかと思います。
特に商売となればお客様がいて成り立つ仕事で、そのお客様をどのようにして作り出すかが問われるのでしょう。
飲食業が人通りの多い立地に店を出せば経営が成り立つというものではなく、絹布な場所であっても味であったり、お客様を惹きつける特別なものがあれば、集客が望めるというのが商売の醍醐味かと考えています。
この仕組みを分かっていても、店の強みを作り出せないところで、単に頑張るだけの精神論では結果を残せないのが商売というものかと思っています。
私の仕事であるきもの業界に目を向けてみれば、展示会をすれば売り上げが取れるという、これまでのやり方ではお客様を集めることが難しくなっています。
そのことに誰もが気づいていても変えられない体質があり、日々の商いの在り方が問われ始めている気がしてなりません。
そこで考えたいことは店の強みをどこから創り出していくかです。
仮に商品の魅力だとしたら、その魅力をどこから創り出し育てていくかですが、これまで多くの呉服店がトライしてきたことで、実を結んでいる先が多いとは言いにくいところがあります。
それは呉服店が減少しているとい現実があるからです。
だとしたらどうしたらいいのでしょう。
考えていると動けなくなりなりますが、こんな時代だからこそ、自分の器に合ったやり方で店の魅力を高めていくことができたたら、新しいきものファンを創り出して行けるのではのではないでしょうか。
長引くコロナ禍の中で、そのようなことを考え始めるようになりましてね~
もがき始めていると言ったほうが正しいのかもしれません。
今朝、店の仕立物をしていただいている和裁士のお宅へ行くことがあり。その手前に雄大な自然が一望できる場所があり、いつもなら通り過ごすのですが、何故か今日は違っていました。
車を走らせていると雲の割れ目から青空を見えて、もやもやしていた心にも陽が射し始めて、無性に目の前の自然を見渡したくなりましてね~
車から降りて空を見上げると呟く自分がいて、しばらく考え込んでしまいました。
新しい年が明けて船出したものの、何も行動を起こせていない自分を何処かで責めていたんですね~
待っていては何も変えられない。
こんな小さな店でもまだまだできることがあるはずだ。
「何ができるんだろう!!」
それは息抜きにもなる短い時間でした、
そして4種類のアニマル柄の小風呂敷でオーダーメイド風呂敷足袋の試作品として作ってみることとしました。
その商品を足袋屋さんに発送しましたが、その仕上がりが楽しみです。
試作品が出来上がったら紹介させていただきめすネ・・・。
それではこれにて・・・
お休みなさい。