お客様相談の中で最も多いのは、着物の丸洗いや汚れ落としで、次に着物の寸法直しや半衿の取付けとなっていて、着物コーディネート相談や新しく着物や帯を新調したいという相談が今年に入って少なくなっています。
気候が良くなってきているので、少しずつお客様の来店が増え始めていますが、店の品揃えに興味を持ってお越しになっている感じではありません。
着物でお洒落をしたいと思っている人を見つけ出すことが難しくなっていますが、地域の呉服店が少なくなっているので、和装のことで困っている人達のお役に立つことが出来る店であることが、これから重要になってくると思っています。
一方で着物に興味を持っていただける方を増やして行かなくてはなりません。
SNSで店の情報を出しているつもりですが、その効果が現われているとは言いにくくて、ネットを活かした店作りの難しさがここにあります。
家業店となる呉服店が少なくなっているので、この状況をチャンスに替えられるので、とにかく自分を信じて効果があると思えることを続けて行くことかと思っています。
そんな私がお伝えするのは、少し変った着物コーディネートです。
【思いっきり「きもの遊び」してみました】

きもの遊び「楽園」
きもの遊びを模様にした小紋柄で地色がオレンジ色という変わり種の着物を、岡田その子さんが描いたグリーンの型絵染の帯で組み合わせてみました。
着物の模様はサーカスを思わせるようなピエロや像が戯れる様子が小紋柄として描かれていて、この装いにメルヘンを感じつつも、街並みを歩いていたら誰もが驚くことでしょう。
Z世代の方だったら、こちらの装いにお洒落感を感じていただけるのではないかな~
【猫のお家を描いた型絵染の帯】

岡田その子氏の型絵染の帯
合わせた帯は染織作家の岡田その子さんの型絵染で作られた作品で猫のお家が可愛いと思いません。
着物柄に対して無理な合わせ方になるのかもしれないが、オンリーワンの魅力を秘めていて、新しい香りを感じさせられています。
花見時期に着こなせたら絵になることでしょう。
こちらのコーディネートに合せた足袋は「幸足袋」と言って。足袋底を赤にした当店のオリジナル商品です。
この足袋だと足袋底の汚れが目に付かないのでオススメです。
参考にならないかもしれないが、この装いにはパワーが溢れているので、沈みがちの空気を明るくすることでしょう。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







