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しばらく続いた秋晴れもお休み。
午後から雨が降り始め、店の前の国道を走る車からは、タイヤが水を巻き上げるような うなりにも似た音を出して走り抜けて行きます。
どうしたことか、私には雨を感じる風景が心地よくてね~
昨日の疲れは何処に行ったのでしょう・・・
一晩で疲れも取れたみたいです。
今日も来る21日・金曜日から開催する、「神無月展」のご案内に回る一日でした。
そして、今回の展示会の目玉商品にもなるであろう、オンリーワン足袋の辰の模様が店に届きました。
店のスタッフに見本として履いてもらうために、加賀友禅作家『東藤肇』先生に描いていただいたものです。
当たり前の事ですが、和紙に描いていただいた見本と同じように仕上がっていて、さすが友禅作家だと感じた次第です。
他にも東藤肇先生にお願いしていた、オンリーワン足袋の図案が届いたので、その一部を紹介したいと思います。
左から「猫」に「鈴」に「三味線」です。
以前紹介した誕生花12か月の模様とは面影が違っていて楽しさが増して参ります。
この他に10柄近くの図案を用意し、総数で30柄近くの模様が揃いました。
繰り返しますが、東藤肇先生に描いていただくオンリーワン足袋は、足袋の代金も含め税込3、000円です。
神無月展の会期中になる、10月21日(金)~24日(月)までの4日間、店内で受付を致します。
関心をお持ちの方は、是非この機会に試してみてください。
話は変わりますが、お庭からも日本の美を感じる、石川国際交流サロンにて、長板中形・藍型染展をしていることをお客様から教えてもらい見に行ってまいりました。
場所は金沢市のど真中、21世紀美術館の近くです。
作品は日本工芸会正会員である「松原伸生(まつばらのぶお)」さんによって作られたこだわりの品々。
実が松原さんの作品を京都の仕入れ先で拝見することがあり、ご本人さんが来ていらっしゃるのであれば是非お会いしたいと思い、足を運んでみたものです。
松原伸生さんは千葉県在住の藍形染め作家で、祖父、故松原定吉は人間国宝でご出身が富山県だそうです。
素敵な作品がいっぱい並んでいました。
松原さんの商品は特殊なジャンルの着物と言えるでしょう。
日頃から着物に携わっている私でも、その価値を理解するまでには及びません。
それだけに、着物愛好家の理解を得るまでは大変なご苦労があるのではないかと思ってしまいます。
その中でこだわり続ける職人魂。
一途な想いに尊敬の念を感じた次第です。
現在私たちの着物業界は大きな岐路に立たされています。
技を究めた染織作家の作品が昔のように売れなくなっていることもあり、消費者に近い立場にある専門店が低価格路線に向かっているところにも裏付けられます。
「いいものはいい」、この単純な理屈が日本人に認められる時代が訪れ、着物を手にする方が増えることを願いたいものです。
松原伸生さんの作品展は10月16日迄石川国際交流サロンで開催されています。
いい機会なので是非ご覧なってみてみてください。
それではこれにて今日の記事を終わることに致します。
お休みなさい。