暑くなって、これから着る着物が難しいみたいですね。
先日もお客様が着物と帯を持って合わせ方の相談にいらっしゃいました。
着物は裏地が付いていない白っぽい単衣の小紋、
季節的には申し分のない着物です。
お客様も、この時期の着物のことは良く解かっているのですが、
合わせる帯が解からないみたいで、お持ちになられたのが、羅(ら)の帯でした。
羅の帯とは、鳥網のような織り方をした帯芯が入らない夏帯の一種で、通気性のいい帯です。
季節的には7・8月頃に締める帯で、この季節に締める帯ではありません。
その事を説明て理解をしていただきました。
単衣に締める帯って、何でもいい訳ではないだけに、お客様には戸惑いがあるみたいです。
では、単衣の着物にはどのような帯がいいのでしょう・・・・・
捕らえ方の一つに、帯芯が入らない帯がです。
綴れ織りや、すくい織りなどの裏糸が通っていない帯なども適当です。
最近ではスリーシーズン(夏以外)に締めれる帯も作られています。
この帯はこれまでの帯と違って、細い糸で織った肉厚の薄い帯のことです。
他にもいろいろとありますが、見分け方としては帯の薄さや軽さで判断してみると良いと思います。
基本的には薄着をするということです。
くれぐれもこの時期は、軽くて薄いからと言って夏帯は適当ではないのでご注意下さい。
迷ったときなは、近くの呉服屋さんに相談してみて下さいね・・・・
これからの季節に着る着物って本当に難しい所があります。
一つ一つ学んで、快適な着物ライフを見つけ出して欲しいものですね。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






