派手に見える色無地の相談・入学式編

 

 
 
毎日ブログ記事を書いていると、いろんな県の方からの商品の問い合わせや着物相談が、メールやお電話で入ってきます。
その事が私には嬉しく感じると共に、こんな店でも頼りにしてくださる方がいらっしゃる事に、元気をいただいています。
 
感謝したいですね。
 
 
そこで、今日のブログ記事は、意外と着物初心者が考えてしまう着物の着こなしについての相談に、私が返した返事を紹介したいと思います。
 
それは子供さんの入学式に着てみようと考えている派手になって見える色無地の相談です。
 
 
■ご質問内容
 
結婚するときに作ってもらった色無地を子供の入学式に着てみようと思い、タンスから出してみたら、帯や帯締め帯揚げに至るまで、当時の年齢に合わせた色合いなもので、今にして思うのには派手な感じがして、私が先日ブログに書いた色無地の春の着こなしとは程遠いもので迷っているとの内容でした。
 
 
この文面からは、その方のお年も含め色無地や帯、小物などの色が解らないのですが、私なりに感じることをその方にメールで返信してみました。
 

今のお若いお母さん方には、このような不安をもったまま、タンスに着物を眠らせているのではないかと思い返信したメールをここに添付してみることにしました。

 
 
 
■問い合わせいただいた色無地のコーディネートの件■
 
 
着物や帯、そして帯締め帯揚げを見ていないものでご返答がしずらいのですが、お子様のためにも、又、着物を支度してくださったご両親のためにも着物を着てみてはいかがでしょう・・・・・
 
 
特別の日に着物を着る『心』が大切なように私は思います。
 
 
着物を着慣れない初心者にとって、着物を着る事は邪魔くさくて解らないことだらけ・・・・・
コーディネート一つ取っても不安が付きまとうものです。
動きにくいし、その日が雨風の日だったらどうしょう・・・などなど気にかかることがいっぱいあります。
時にはお金がかかる事も少なくないでしょう・・・
 
 
でもね~そういう事に時間と気を使うをことが特別の日のご準備ではないでしょうか。
そのお母さんの姿をお子様も含めご家族の方が見ています。
 
 
そのことに気遣いすることを一番大切にして欲しいと考えます。
 
 
次に派手だと感じている色無地ですが、帯や小物で着姿の色合いを押えることが可能です。
 
仮に帯締めや帯揚げが、ピンクやオレンジの色だとするなら、着物の派手な色合いに勢いを加速させることにもなりがちです。
 
だとするならば、小物の色を変える選択肢があってよいのではないでしょうか・・・・・
明るい色系統に寒色の色を重ねると、幾分マイルドな雰囲気に落ちつくと思います。
 
 
このようなコーディネートは、着物に詳しくない方が考えていても、納得のいく答えを見つけにくいものです。
 
どうか信頼できる専門店さんで着物や帯などをお持ちになられて相談してみてはいかがでしょう・・・・・
 
現状ではこのような答えしかお返しする事ができません。
 
 
私は先日ブログ記事に書いたのは、私が提案したい色無地の着こなしです。
あくまでも理想で、現実となると難しいところがあるのかもしれませんね・・・・・
 
 
 
最後に一言付け加えますが、世の中の多くの方が着物が解らないという人がほとんどではないでしょうか。
解らない知らないとういう環境の中で着物を着るのですから、人目をあまり気にしないほうがよろしいのではないでしょうか・・・・・
 
 
自分の着こなしが「ピントからずれているのでは・・・」、などと思わないで、堂々と着てください。
ご自身の着こなしを変だと思う人は、誰一人いないと思いますよ・・・・・
 
 
そのことより、着物を着ようと思う心と、その為に時間をかけた事が、なにより大切だと私は思います。
 
 
自信を持ってチャレンジしてみてください。
 
いろんなことを書きましたが、参考にしていただければ幸いです。
 
 
               

一部文面を変えたところがありますが、世の中には着物に関心を持っている方と、そうでない方との二通りの人がいます。

 

私はこの仕事をしていて、着物に関心のある方が身近に着物があっても着ない現実を寂しく感じています。

些細なことで、着物を着る機会を見送ってしまわないで欲しいんですね~

 

着物の美学は、見た目が大切なのかもしれませんが、それは表面的なことで、相手を敬う気持や優しい心がないと見えてこない美学もあるのではないでしょうか・・・・・

 

どうか目には映らない美学を着物で表現してみてください。

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そして今日、九州の男性からご注文を頂いた帯止めをラッピングして送らせてもらいました。

31歳の女性へのプレゼントだそうです。

愛妻なのでしょうか、それとも彼女なのか、私の知る範囲のことではありませんが、こうしてネットをしていないと出会う事がなかった人へ、お役に立つことができて幸せに思っています。

 

ありがとうございました。

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