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年度末に春の陽気も重なり一気に人が動き始めた感じが致します。
来店数もネットからの問い合わせも増え始め、その気ぜわしさに呑み込まれてしまっていますが、閉店近くなるとクタクタになってしまって集中力を失ってます。
もう少し成果が上げれば申し分ないのですが、いつか実を結ぶことを信じて努力を惜しまないようにしないといけませんね。
先月、県外の校長先生から卒業式の和の装いのことで相談をいただいた方かいらっしゃいました。
そのことを記事にさせていただきましたが、無事に卒業式を終えることができたとのメールが届いていました。
そのメールには職員さんの卒業式の袴姿の映像は添えられていましたが、その装いにスッキリしないところがあったご様子でした。
私もその写真を拝見してみて、想像としていたのとは少し違っていたもので、そのことを記事にしてみたいと思います。
メールに添付されていたお写真は校舎の前で撮られたのでしょう。真っ青な青空の下で男女8人が着物姿で並ぶものでした。
その中央にはメールをいただいた女性の校長先生が・・・
風が強かったのか、髪の毛が風に吹かれている感じでしたが笑顔がこぼれた素敵なお写真でした。
しかし何かが違うんですね~
先生の卒業式の正装と思える姿は3人で、他の方は着物を楽しむという感じのもので、主役となる卒業生を送り出す装いとは違うものでした。
着物を知らない世代が増えているとしか言いようがありませんが、正装とカジュアル、そして舞台衣装のすみ分けができなくなっているのではないでしょうか?
校長先生はそのことを気に掛けていたみたいでした。
卒業式においての先生の和の装いは、卒業生を送り出す「おもてなし」の姿勢が求められるものだと考えています。
男性だったら黒紋付に縞袴で、女性の場合は家紋が入ったフォーマル着に無地袴が式典にふさわしいマナーで、厳粛に式典を運営する側の心遣かと思います。
面白味がないかもしれませんが、和のファションを競う場ではない気がします。
おそらく衣装をレンタルされたのではないかと想像しますが、業者さんもTPOに合った装いのアドバイスを怠っていたのでしょう。
昨今着物は自己主張する衣装になりつつあります。
遊びも式典も関係なく、着物を楽しむ若い年代層が増えていて、難しいことを言うと嫌がられるところがあります。
これを良しとすべきなのか悩ましく思いますが、着物には相手を敬う「心の美学」があることを頭の隅に置いていただけると嬉しく思います。
解りやすくまとめきれませんでしたが、業界人として伝えていく責任のようなものを感じながら届いたメールを読ませていただきました。
それではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま






