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ようやく春らしい天気になり卯月展も近いことから店の模様替えです。
これから会が始まるまで、商品や備品を動かす日々が続きますが、新しいステージの幕開けが来たと思うと心も踊ります。
そこで今日は新しく入荷した小紋を2種類の帯でコーディネートしてみました。
それがこの着物です。
油絵のようにして描かれた抽象的な花模様で、エレガントな香りを漂わせています。
温かな春をイメージして、明るめのグリーン地の名古屋帯を合わせてみました。
全体に模様が広がる着物だけに、前とお太鼓にだけ柄がある帯で、柄と柄でぶつかり合わないように心掛けてみました。
次にスッキリ感を出すことを考え、白っぽいおしゃれ袋帯でコーディネート。
袋帯を合わせたことで、よそ行きぽい小紋になります。
こうして見比べてみると、帯で着物の雰囲気が変わるでしょ・・・
ポイントは春をイメージして柔らかくです。
では、帯〆と帯揚げを入れてみましょう。
爽やかさを出したくて、水色をキーワードに色を入れてみました。
こちらも水色の帯〆を使ってみましたが、コーディネートに締まりがないことから濃い目の水色にしてみました。
そして帯揚げは小紋の色に使っているグリーンを入れてみました。
どちらも白で色を抜いているので、コーディネートが柔らかく当たります。
店にある品でコーディネートしてみましたが、水色系の帯でコーディネートしてみるのもおしゃれだと思います。
着物は色を重ねることでおしゃれが成り立ちますが、それだけに合わせる色を間違えると、輝きを失うことにもなります。
ここが着物の難しさ。
違った意味で、見立てがその店の特徴と言えるのかもしれませんね。
今日は着付け教室の日です。
店では前で帯結びをしてから後ろに回す着付けを指導していて、振袖の帯も二重太鼓も前で帯を結びます。
受講料はレッスンごとに千円で、窮屈な事を言わないのが店の特徴かもしれません。
先生は夜の部は妻の親友で昼の部は店のスタッフ。
今日は、着付けを習いたいという方が見学に来ていらっしゃいますが、着物需要を増やす意味でも、着れる人を増やしていくことが、和装業界の生命線に繋がると考えています。
近くにお住まいの方で、着付けに興味をお持ちの方は、どのような着付けをしているのかを見学してみてください。
夜の部は毎週木曜日の8時からで、日中は午後の4時までならいつでもOKです。
では、今日はこれにて終わりに致します。
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







