雑誌に長板中型(ながいたちゅうがた)の浴衣が掲載されていたもので、記事を書いてみたくなりましたました。
長板とは糊置きをするたに張る長い一枚の板の事を指し、中型は、中程度の大きさの柄を意味します。
染め上がるまでに大まかに分けて、八つの精密な工程を手作業で製作する、江戸時代から続いている染色技法のひとつです。
難しい話はここまでにして、この商品と同じものが店にあるんですね~
そこで、雑誌をまねてコーディネートしてみました。
雑誌では博多織の献上帯を合わせていましたが、私は同じ博多織に紗献上(しゃけんじょう)の名古屋帯を合わせてみました。
献上帯と紗献上帯の違いは織り方で、盛夏時期にふさわしいのはメッシュ織りになった紗献上になります。
いずれも帯芯を入れずに仕立てる単衣帯です。
小物で昼着と言って日中の街着の着こなしにしてみました。
雑誌のように柔らかな色の帯〆と帯揚げでコーディネートすると、上品な感じにまとまります。
また、藍染の濃紺の色を帯〆に持ってくると、浴衣らしい装いになります。
たかが帯〆の色ですが、見比べると 加える色で着物の表情が変わるのがお判りいただけるのではないでしょうか・・・・・
毎日このようなコーディネートの仕事をしていますが、着物と顔映りの関係、着物と帯の色合わせ、そして、その中に加わる帯〆帯揚げ色で成り立つ和服の装い、見立ての複雑さを感じています。
何事も困った時は、専門店さんを頼りにしてくださいね。
とことで昨夜から長女が鎌倉へ遊びに行って、我が家は三人家族になっています。
大学の同級生との旅行で、たまには気晴らしもいいものだと送りだしたのですが、家事を取り仕切る仕事が増え、気疲れしている私です。
仕事と家庭の仕事、慣れたとはいえ、一日が終わるとグッタリしてしまって・・・・・
ゆっくりできる時間が欲しいな~
そんなことをつぶやきながら家路を急ぐ私です。