振袖に合う「ちりめんショール」の選び方とお客様の声

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 あまりにもおしゃれな写真だったもので最初にこの写真を載せましたが、昨夜は店のスタッフのお別れ会ということで、美味しい食事をしてまいりました。

 

来年から火・木・土勤務のスタップがいなくなることで仕事の負担も多くなります。

この状況を踏まえ、結婚した次女に店を手伝ってほしいと頼んでいるのですが、なかなか首を縦に振ってくれません。

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なくなることが無い気苦労、すべて受け入れ次なる一手を考えなくてはなりませんが、今の私には今日の仕事を切り盛りするだけで精一杯いです。

 

頭を切り替え今日の投稿です。

 

二日前に振袖に合わせるちりめんショールを紹介させていただきましたが、昨日、他の商品が届いたことからそれを記事にしたいと思います。

 

まず先に映像をご覧ください。

 

 

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桜に梅の模様を刺繍したピンクにクリームのリバーシブルショールです。

優しい色合いであることから、振袖だけでなく訪問着や手描き小紋など幅広く使うことができるのではないでしょうか・・・

 

 

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こちらは古典柄の宝尽くし模様で、こちらも刺繍で表現されたショールです。

先程のショールよりピンクやクリームの色の濃くなります。

訪問着や附け下げなどの合わせても素敵でしょうね~

 

 

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最後になりますが、絞り染めのショールでフジ色系のピンク。

裏はブルーグレー色のちりめん無地になりますが、幅広い着物の合わせていただけるのではないでしょうか。

 

 

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ここにアップした色合いがどれもピンク系でもあり、色の比較ができるよう3点を並べて写してみました。

 

話は二日前に戻ります。

 

九州地区の成人式を控えた娘さんのお母様から、正絹のちりめんショールを探しているので紹介して欲しいとの電話が入りました。

 

ご準備をされた振袖はピンク紫系の熨斗目(のしめ)柄の着物だそうで、その着物に合わせたいとのご希望です。

あいにく適品が無く、クリスマス後にご準備した品をこのブログでアップするとのお約束で、届いたその日にアップしてお電話を入れさせて頂きました。

 

その時、ご相談者は外出中で戻ってからお電話を入れるとのことで、アップした商品についてのお話しはできなかったのですが、ご相談者から、どれが似合うか意見を聞かせて欲しいと言われましてね~

 

当たり前のことですが、責任の重さというものを痛切に感じましてね~

私の思いを伝えさせて頂きましたが、何処かスッキリしない部分がありました。

 

それからしばらくして、違う種類のショールが届きました。

その中に、今日の記事に載せたショールが入っていたのです。

 

これならいけると思った私は、再び携帯に電話を入れ、違う品をアップするのでそれを見てからお電話をいただけないでしょうか・・・

 

そのようなことを申し上げ、今日の記事に至っています。

 

そこで私の見解です。

 

ポイントは古典柄の振袖で着物の色がピンク紫系となれば、色合いや模様の相性が絞られてきます。

そして振袖に負けない力強さと華やかさが必要となります。

 

その仮説の基で、ピンク紫系の色に「黒・赤」は力強さはありますが、色合いが強すぎてショールが勝ち過ぎるのではないでしょうか・・・

その意味で、「ピンク・クリーム」はマイルド感があり、力強さと華やかさを刺繍模様が補ってくれています。

それに古典柄の熨斗目(のしめ)模様を引き立ててくれることでしょう。

 

もう一つのポイントは、振袖ともなると帯結びにボリュームがあり、袂(たもと)が長い(袖丈の長さ)振袖には長方形のショールでは貧弱な着姿になるのではないかと想像致します。

 

特に横や後ろの着姿を考えると、楕円形の形が背筋の部分で長方形より20㎝長く、房の部分を加えると32㎝近く長くなります。

 

帯がすっぽり隠れますが、着物や帯をガードする意味でもショールとしての役割と初々しさが残るミスの着姿が表現されるのだと感じています。

 

ここで問題になるのは、豪華さゆえに価格がそこそこすることです。

 

これが私の正直な見解です。

 

おそらくご相談者にはご予算があるかと想像しております。

出来る限りご相談に応じたいと考えていますが、仮にご縁がなくてもかまいません。

 

ご依頼者が私を信頼していただいているご様子だけに、ベストを尽くしたいと考えているしだいです。

 

 

閉店間際に一本の電話が店に入りました。

昨日荷物を送ったお客様からです。

 

「〇〇ですが、荷物が届き開いてみると、私がお願いした商品とは違っています」

 

たぶん、そのようなことを言われたと思いますが、その瞬間、血の気が引いてしまい、売り場の商品を確認すると、間違いを犯したことが判りました。

 

どうしょう・・・

私の責任です。

 

その対応に言葉が詰まり、お叱りを受け返品になるかもしれないとおどおどしてしまいましたが、ご理解をいただき交換することになりました。

 

そしてその後のお客様の言葉です。

「ブログを2008年までさかのぼって読ませていただきました。奥様のことを書いてある記事を読むと涙がこみ上げて来ます。」

 

少し前まで張り裂けそうな緊張感でいたのに、優しい言葉をかけてくださって、私の心はとろけそうな蜂蜜状態。

親しいお友達と話しているみたいになりましてね~

 

「私が病気を引き寄せたかと思うと、今でも後悔しているんですよ・・・」

「奥様は幸せだったと思いますよ・・・」

 

そんな言葉のやり取りをしている間に、涙がこみ上げて来ましてね~

 

その涙は妻を失くした悲しみの涙だけではありません。

妻亡き後、心が折れそうな時が幾度とあり、その度ごとに、お客様や周りの人達から元気と勇気をいただき、突っ張って歩いてきた月日があったからでしょう。

 

今回のように暖かい言葉をいただくと、もっとお客様に喜んでいいただける店を作らなければならないと思うし、そのことがお客様に応える感謝の道だと思っています。

 

だから妻の分まで頑張らなくてはならないのです。

 

そこに私の考え方、「店はたった一人のお客様のためにある」が私の中に存在しているのだと思います。

 

合理的な経営者ではありませんが、長いお付き合いができるよう、この仕事の磨きかけたいと思っています。

どうか長い目で見守っていてください。

 

長い記事になりました。

最後までお付き合いくださいましてありがとうございます。

 

それではこれにて・・・

お休みなさい。

  

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