水色系の夏小紋に合わせた源氏香の染め帯・これがおしゃれなんだな~

 いつものように起きて店を開け、売り場に立って淡々と仕事をこなす、いつもと変わらない一日が始まりました。

 

ここ数日、変化に飛んだ出来事が起きたこともあって、変わらない一日が、変に新鮮に思えた一日だったかもしれません。

 

それでも頭の中は、決算の会に向けての準備のことでいっぱいで、段取りを考えながらご案内に走り回る一日でした。

 

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そして一日の〆は、ブログ投稿です。

 

今日は久しぶりに夏着物をコーディネートしてみたのでご覧ください。

 

 

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夏に色合いとして最もポピュラーな水色系の夏小紋を、夏の染め帯でおしゃれな装いを想像してみました。

 

肌触りのいいシャリ感のある素材に、七宝柄をほど良くあしらった飛び柄の小紋です。

合わせたが絽ちりめんの源氏香柄で、染めた後に刺繍を加えた、とっても贅沢な夏帯。

 

色は藤ピンク系の帯です。

 

そして、夏草履には、以前紹介した水色の台を持ってきました。

 

画僧が少し濃いめの色に写っていますが、マイルド感があって爽やかにまとめることができたと思っています。

 

 

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ここから話しが少し難しくなりますが、お太鼓部分の画像を大きくしたので、ます先に刺繍の入り方を確かめてください。

 

単に源氏香柄と言っても、「香の図」には52通りあって、それぞれに意味を持ちます。

一番高い部分に位置する源氏香は「野分」といい、紫で染めた記号に、ススキにの刺繍が入っています。

 

 

 

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左下は「蛍」の記号で、目で見ても判るように蛍の刺繍をあしらっています。

 

 

 

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右下の源氏香は黒で染められていて、この図を玉鬘(たまかずら)といい、髪かざりの意味を持つそうです。

 

そんな意味からでしょうか、小花を刺繍し華やかさを表現したのでしょう・・・

(源氏香の記号を知れば知るほど味わいも深くなりますが、これ以上触れないでおきます。)

 

意味を持ち記号を背負った感じですが、それだけにおしゃれだとは思いませんか?

 

 

 

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前はこんなな感じで、白をベースに帯〆と帯揚げを合わせてみました。

この合わせ方には私なりのこだわりがありがあります。

 

夏の着物コーディネートには、見た目の涼感がとても大切です。

 

今回のコーディネートも白地の帯を向かわせ、涼しさを出してもよかったのですが、趣味性を出したくて、あえて大人色のピンク系の帯を合わせました、

 

そうなると涼感を出す意味でも、白が欲しいんですね~

 

そこで小物に白を使ってみたのです。

 

涼しさも増し、とってもおしゃれなコーディネートになったでしょ・・・

 

こんな感じで、観劇などを楽しんでいただけたら気持ちがいいでしょうね~

そればなりか、このコーディネートで祇園祭にお出かけになられたら、「ご一緒に写真を撮ってもいいですか・・・」なんて言われ、注目の的になるかもしれませんね。

 

大げさかもしれませんが、そんな魅力を秘めたコーディネートだと思います。

 

ちなみに腹の部分に源氏香は「蛍」で、その反対側の模様は黒で「花宴」の記号があしらわれています。

自己満足でしかないかもしれませんが、どうか参考にしてください。

 

 

 

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「決算の会」の準備の遅れを取り戻そうと、店に出る前に会のご案内に回ると、或るお宅のお婆ちゃんから、畑から取って来たばかりのトウモロコシを持って帰らないかと言われましてね~

 

そんなに親しいさせていただいているお宅でないだけに恐縮しましたが、その心使いに甘えさせて頂きました。

 

これが田舎の優しさです。

 

こんな感じで差し入れをいただくことが多くありますが、その優しさに応えられる店にならないといけない。

いつもそんなことを思いながら、関わりを持つようにしています。

 

商売の在り方を教えてくださる小さな町の人々たち。

感謝しないといけませんね。

 

それではこれにて・・・

お休みなさい。