8日間の「音のない音楽会」は本日で終了しました。
振り返ると話題性があったものの私の自己満足で終ってしまった感があり、取り組みの甘さを痛感しております。
着物をお洒落して着こなしたいと思っている人がいても、楽器柄や音符柄の着物や帯に抵抗があったのかもしれませんね。
このことに懲りず、お洒落な着こなしが提案できる店でありたいと考えていますが、当面は今年の夏をどう乗り切るかにかかっています。
仕入先から情報を集めていますが、タイムリーな話題が少なく、夏に向っていることにも関係しているのかもしれないが、家業店はどこも苦労している感じが致します。
そいう中での大リーガーの大谷君の活躍は元気をいただけるものがあります。
ほんの少しでもいいから見習って、立ち上がる気力と言うのか、くじけない心を身につけたいものです。
ミニ催事が今日で終ったことで、次なる一手を具体的に考え始めたところですが、一方でネットからの相談件数が少なくなっていることを気にしていまして、その対策も考えたいと思っているところです。
ところで、長年この仕事をしていて夏に向うこの時期に思うことは、夏場のフォーマル着はいったい何処へ行ってしまったのにかということです。
特に昭和の時代は絽無地の注目度は高いものがありましたが、近年は影が薄くなっていて時代の変化を感じさせられています。
ここに絽ちりめんの色無地をアップさせていただきました。
そこに織楽浅野さんの単衣夏用の名古屋帯を乗せてみたのですが、これがなかないいいんですね~
凜とした静寂さの中に、大人の魅力を感じさせられるところがあって、帯の合わせ方一つでこんなにも変わるものなのかと、織楽浅野さんの帯の魅力に惹かれています。
どちらかといえば、こちらの帯は5.6月や9.10月頃の単衣物に向くタイプの帯なのかもしれないが、盛夏にも対応できる組織になっているところに注目しています。
帯の柄が六通になっているので、帯の模様を出す位置を考えないで帯結びができるところが魅力的かと思っています。
近年は夏物があまり作られていないだけに、織楽浅野さんの単衣用の帯はクオリティも良くて貴重な品ではないでしょうか?
どうか参考にされてください。
この記事を書くのに絽無地を登場させましたが、着物業界は需要の少ない商品は、どんどん少なくなっていって、夏物はそれが色濃くなっています。
特に絽の喪服とか絽の無地を染めている先が少なくなっていて、種類がないというのが現状です。
長引くことになったコロナ禍で、この現象はいろんなところに出始めていまして、和装小物も含めて廃番となっていくものがあまりにも多くあり過ぎます。
円安や燃料費なども高騰から、食品に限らずいろんなものが値上がりしていまして、これから先が不安視されます。
私たち専門店は、そのことを受け入れて舵取りをしていかないとなりません。
経営センスが問われる時代になったことを自覚して、きものファンに応えていかなくてはなりませんが、どうなることでしょう。
このような話題はキリがないので、この辺にしてお別れとさせていただきます。
では、お休みなさい。