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曇り空の中、京都の祇園祭は宵宵山(よいよいやま)を迎えていました。
ギラギラした太陽の照り返しもなくなく、思っていたほど蒸し暑くなかった気がします。
いつも歩く道は人・人・人で埋まり、別世界にいるような賑やかさに包まれていました。
今日は祝日の海の日で、祇園祭に合わせ職先が展示会をしていて、その会場に二組のお客様がお越しになられます。
関西にお住まいの方で、展示会場でお会いするために京都へ向かった訳ですが、大阪からお越しになられる方は初対面です。
切っ掛けはブログからで、高校2年生のお嬢様の着物を見立てをして欲しいとのご相談を受けていました。
お約束をした時間にお母様とご一緒に会場にお越しになられたのですが、そのお嬢様がとても綺麗な方でしてね~
綺麗な人を見ると、すぐにモデルさんのように思ってしまう私ですが、今時の高校生とは少し違った上品な香りを持ち合わせた娘さんでした。
近く、ヨーロッパに留学させるそうです。
その時に着物を活用したいということで、着物と帯をコーディネートさせていただきましたが、私を信頼してくださいまして、とても光栄に思っています。
お嬢様の晴れ舞台、細かいところにも気を配り、足りないところはこれから提案したいと考えています。
時を同じくして、転勤で神戸にお住まいになられているご夫婦もお越しくださいました。
充分なおもてなしが出来ず、心苦しく思っていますが、日を改めて、店にもお越しいただけそうなので、その日が来る事を楽しみにしております。
この日のために、わざわざ京都まで足をお運びいただいて、心より御礼申し上げたいと思います。
ご縁というものは誠に不思議なもので、不思議さゆえに、その出会いを大切に育てることができたなら、どんなに素敵なことでしょう・・・
私に出来ることは、この仕事の中でしかないのかもしれませんんが、若輩ながらもプロ意識を持ってお客様と向き合いたいと思っています。
お客様がお帰りになられた後は、フリータイムです。
祇園祭の賑やかさに中に吸いこまれるように、いつも歩く道を 人をかき分け歩いていると、仕入れ先の風呂敷屋さんの前で、面白そうなイベントをしていました。
「祈念ふろしき」と名付けた、巨大な白い風呂敷に願い事を書き、八坂神社にご祈祷(ごきとう)をするという催しです。
それは、「福つつみ」・「縁つつみ」・「運つつみ」が、それぞれひとつずつ、3っのテーブルに分かれ、誰でも書き込もことができるというものです。
伝統のあるお祭りの中で小洒落たことを考えたものだと、仕入れ先の活躍を誇らしげに拝見してまいりました。
他にも書きたいことがありますが、時間も残り少なくなり、これで京都で過ごした一日を終わらせていただきます。
それではお休みなさい。