古布の木目込み雛人形が発表になる・「ゆかたの集い」に力を貸したいと言ってくれた社長さんの話

古布を使った木目込み雛人形 ちりめん細工

今日の京都は蒸し暑かったですね~

雨が降る時間帯もあり少し慌てましたが、京都入りしている人が少なかったことのありのんびり仕入れ先を廻らせていただきました。

 

今日の目的は来年用の木目込み雛人形がお披露目になることから京都に来たという感じかな~

 

午前9時前に木目込み人形が発表になる会社にお邪魔すると、すでの何件かの小売店さんが待機していまして、先着順に並んで9時の開門を待つ風景は他では見られない風物詩みたいになっています。

 

初めてその様子を見た時は ”なんじゃこりゃ・・・”と、驚かされましたが、もっとすごいのは、9時の開門が店側から告げられると、仕入れに来ている小売店さんが雪崩れ込むように展示場に入ると、息を継がない感じで次から次へと人形に売約の札を付けていくんですね~

まさしく小売店さんの雛人形争奪合戦で、蚊帳の外状態だったことを鮮明に覚えています。

 

なぜこれまでして火花が散るかというと、木目込み人形の着せ付けをしている着物生地が、古い着物から取っていて、同じ衣装で作れないこともあり現品で選ぼうとする力が働くからでしょう。

 

今では要領も掴めてマイ・ワールドで選べるようになりましたが、人形展の会場が活気に溢れているもので、仕入れを少なく押さえようとしてもブレーキが利かなくなってしまうんですね~

 

 

 

古布を使った木目込み雛人形

古布を使った木目込み雛人形

 

そんな状況の中で、目が合った雛人形を少しだけ注文してまいりました。

 

その一つがここにある立雛で、クラッシックな感じがとても気に入りました。

まだまだ先の話ですが、当店での雛人形のお披露目は12月頃になりそうです。

 

 

話は替わりますが、冒頭に京都入りしている業界人が少ない話をしましたが、何処の仕入れ先に行っても暇そうにしていて、そのこともあったのか、会社の社長さんとお話をする機会に恵まれましてね~

 

一件は和装小物専門に作っているメーカーさんで、もう一件は紬を主におしゃれな着物や帯に特化した仕入れ先の社長さんです。

膝をつき合わせて踏み込んだ業界の話ができてとても有意義な時間でした。

 

この地域の現状などもお話をさせていただいたのですが、紬屋さんの社長さんとお話をしている時のことです。

 

着物を着る場が創れたらと思って、来る4日に50人近くのお客様を集めて「ゆかたの集い」をする話をすると、それはいいことだと、会の趣旨に賛同くださいましてね~

すると、私の会社もふくしまさんにお世話になっていることもあり、何か協賛したいとの申し出があり、正直驚かされました。

 

そして考えること数分。

奥の部屋から上田紬で作った半巾帯を一点私の目の前に置いて、この帯を提供したいので、これを「ゆかたの集い」の中で生かしてみてはどうだろかと言ってくださいましてね~

 

有難い申し出に感激させられた次第です。

 

その紳士的な行為に触れて、人間と人間の付き合いって、売った買ったの関係でないことを改めて教えられた気がします。

 

早速「ゆかたの集い」の場で使わせていただきたいと思っています。

ありがとうございました。

 

いい話でしょう。

意味を持った京都出張であったことに満足している私です。

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