お客様がありまして投稿が遅くなってしまいました。
今日も帰りが遅くなりそうな気配ですが、気合いを入れて記事が書ければと思っているところです。
今年はコロナ禍で結婚式を延期されている先が多いかと思いますが、今日は色留袖について書かせていただきます。
黒留袖は家紋が五つ入って、黒地で絵羽柄が裾模様に描かれた第一礼装着。
結婚式で新郎新婦のお母さんが着ている黒い着物を見たことがあると思いますが、その着物が黒留袖になります。
色留袖は黒以外の色地で染めた絵羽の裾模様のことをいい、家紋の入れ方が五つ紋、三つ紋、一つ紋の三通りある着物のことをいいます。
一つ紋の色留袖は訪問着よりもややフォーマルな装いとして着装します。
三つ紋の場合は親族以外の知人の結婚式、又は正式な慶びの式典に出席する場合にお召しになります。
そして五つ紋の色留袖は黒留袖と同格の第一礼装となります。
しかし五つ紋の色留袖であったとしても新郎新婦のお母さんはお召しになることは出来ません。
専門家が言うのも可笑しな話ですが、色留袖は家紋の数によって使い分けが変化し、ここに喜びを重ねたいという気持から、比翼(ひよく)というものを着物に縫い付ける場合と、比翼を付けずに訪問着と準じた着こなし方とに別れることから、仕立て方でもTPOが変わる着物と言えるでしょう。
なので、色留袖はTOPがややこしくって着物初心者には難しい着物かと思っています。
誰がこんなややっこしルールを決めたのかと思っていますが、個人的には三つ紋で比翼し立てにして、新郎新婦のお母さん除く 結婚式に着る着物にとし、喜びの式典にも出席できるお召し物にすればスッキリして分かりやすいのではないかと考えています。
さて、色留袖のTPOの話はここまでとし、染める産地によって趣が変わるので紹介してみましょう。
こちらは地元石川県で作られている加賀友禅の色留袖になります。(映像がピンボケになってしまいました)
加賀友禅作家さんが刺繍や金箔、絞り染めなどの技法も使わないで、全て手描きで描かれていて、模様は草花模様が一般的。
加賀友禅色留袖/草花図
この模様も草花図で、優しい着物柄かと思っております。
加賀友禅の特徴が現れていて素敵でしょう・・・
そしてこちらが古典柄の一つでもある文箱文の柄で描かれた代表的な京友禅色留袖と言えるものです。
刺繍や金箔も入れていて、加賀友禅とはまったく趣の違った着物です。
模様の深みと趣味性の高い古典柄かと思います。
他にも様々が柄がありますが、お目出度い場に着る着物なのでから吉祥模様が基本となります。
急いで画像を取り込んだこともあって、クリアーな写真を用意することが出来なくて反省しています。
着物の説明も十分ではありませんが、これで記事を閉めることとします。
尻切れトンボみたいで後ろ髪を引かれますが、書き終えることが出来て一安心という感じかな~
ではこれにて・・・
お休みなさい。