年に一度の決算を前にして在庫を少なくするための会を「涙市」というタイトルで今月24日(木)~28日(月)までの5日間執り行ないます。
店内の全ての商品を割引して売上を立てるという会ですが、在庫金額を膨らませているがきものや帯であることから、いかにしてお嫁入りさせることができるかが大きな課題となります。
その準備が昨日から始りましたが、気に入って仕入れた商品に割引価格を付けるというのはとても辛いところがあります。
しかし大事に商品を抱えていても地益を生まないとなれば、こうした機会に割引率を高くして嫁入り先を探さなくてはなりません。
仮に原価割れしたとしても、嫁ぎ先が決ればその売上金で新たな商品を仕入れることができるので、ここは割り切るしかありません。
【越後小千谷紬を手描きした小紋が涙市価格になる】

ここに紹介させていただく越後小千谷紬はこれまでに何度かブログで紹介させていただいたことのあるきもの地で、その商品を見られた方から引き合いをいただくことがありましたが、販売価格がネックとなり商談が決らなかった品です。
というのも、生地が小千谷紬であることや、その生地に描かれているラインを全て手で描いていることから、制作費がかさんでいましてね~
画像の端の部分をご覧になっていただけたら、縦縞の長さがどれも異なっていることからもお分かりいただけるかと思います。
手描きの味がこちらのきものの味を高めているかと思っていますが、その販売価格は税込み価格297,000円となるだけになかなかお嫁いるができません。
そこで今回の涙市では半額となる148,000円の涙市税込み価格を付けさせていただきました。
白っぽい明るい色合いであることから、単衣のきものとして提案させていただきたく、マニアックな帯と合わせてユニークな着こなしを用意させていただきました。
【ピエロ染帯できもの遊び】

そのコーディネートがこちらになります。
この組み合わせを見て「誰が着るの?」と言われてしまいそうですが面白いと思いませんか。
合せた帯はピエロの染帯で、足袋にはハロウィンの模様が描かれていて履き物はピンクの草履下駄。
思いっきりきもの遊びしていますが、和装でこのような着こなし方ができたらお出掛けしたくなりませんか。
【ブルーグレー地のピエロ染帯】

ピエロの塩瀬帯は比較的新しい商品ですがマニアック過ぎるのか、引き合いが少ないことから涙市にて半額となる88,000円の涙市税込み価格を付けさせていただきました。
ブルーグレー地に水玉模様の衣裳を着たピエロがお太鼓に描かれた染帯です。
【染帯の腹の模様】

腹は帽子とバルーンが描かれていて、あまり見かけることのない楽しい帯ではないかと思っています。
【ハロウィンの加賀染め足袋】

この組み合わせでハロウィンパーティで着こなしていただけたらと思い、当店のオリジナル商品となる加賀染め足袋のハロウィン模様で面白さを膨らませてみました。
こちらの加賀染め足袋はオーダーメイド足袋となるので、涙市価格とはなりませんが、大人可愛い着こなしとなるのでお勧めさせていただきたいです。
改めてここに涙市価格を表示させていただきます。
・越後小千谷紬小紋 ¥297,000 ⇒ ¥148,000(税込み)
・ピエロ染帯 ¥176,000 ⇒ ¥88,000(税込み)
・会津桐に創作漆草履下駄 ¥48,400 ⇒ ¥43,500(税込み)
・ハロウィン加賀染め足袋 ズバリ ¥4,950(税込み)
このような涙市価格となります。
一つ一つの商品に私の思い入れがありまして、もう少し解説を加えたかったのですが、参考にしていただけたら幸に思います。
こうして順番に涙市価格を付けさせていただいていますが、可愛い娘たちに涙市価格を付けるのは本当に辛いものがあります。
それでは今日はこれにて・・・
お休みなさい。