毎年4月に卯月展といって着物と和雑貨の展示会を開催していますが、今年は地元で作られている「牛首紬」を取り上げたいと考えていまして、牛首紬の工房がある白峰に行ってまいりました。
今日は最高の晴天に恵まれ車で約40分近く白山の山手にある白峰までドライブ気分。
奥に入るほど銀世界が広がっていまして、この冬の雪の多さを感じさせられていましたが、紬の産地というものは何処も昔の文化を残していて、それがかえって気持ちよく思えるから不思議です。
白山工房に着くと工場長が館内を案内してくまして、牛首紬の歴史とか昔使っていた道具であったり、展示物を拝見させていただいた後に牛首紬ができるまでの工程を見学させていただくことに・・・
その工程の中で牛首紬の心臓部分と言えるのが、二頭の蚕(かいこ)が共同で一個の繭(まゆ)を作り上げたものを「玉繭(たままゆ)」と呼びます。
玉繭は普通の繭の2倍近く大きな繭で、その玉繭を煮込んだ熱湯の中から手作業で糸を紡ぎ出すのが「のべびき」(糸取り)という伝統的な技法です。
その作業を目の前で拝見させていただきましたが、いとも簡単に手際よく糸取りをされていて熟練の技を拝見することができました。
そしていくつかの工程の後に紬織に欠かせないのが機織りの作業です。
牛首紬ができるまでには20以上の工程はあるとのことでしたが、地味な作業を見せられると、お値段が高くなるは仕方ないことかと思ってしまいます。
ひと通りのお話を聞かせていただいた後に、私にコースターを作ってみないかと勧められてましてね~
どちらかと言えばこのような体験は苦手なもので渋っていたのですが、このコースター作りを4月の卯月展の場で体験コーナーとして生かしてみてはどうかと持ち掛けられまして、ならばとチャレンジしてみることに・・・
時間にして10分から15分位だったと思いますが、マイコースターを仕上げることができました。
そのコースターがこちらです。
不器用な私でも作れるのだから、工場長の提案を取り入れてみたいと思った次第です。
こうして私の目的を終えることができました。
私の為に貴重な時間を割いてくださったことを感謝しております。
ありがとうございます。
卯月展にて採り上げる牛首紬の会は4月23日(金)~26日(月)までの4日間です。
ここから先は私の仕事で、いかにして牛首紬の魅力を伝えられるかは私の取り組み方にかかっています。
こうして新たな目標を見つけ出した訳ですが、どうなることでしょう。
では今日はこれにて・・・
おやすみなさい。