大根布小学校で私は加賀友禅の講師となって4限目の授業を受け持った日

小学4年生の前で加賀友禅の話をする

【加賀友禅の話をする講師となった日」

今日は小学校で私が講師として生徒の授業を受け持ついう貴重な体験をさせていただきました。

 

この話を持ってきたのはその小学校で教員をしている娘で、4年性の社会科の授業で県内の伝統文化の話を外部から専門家を招いて生徒の前で話をしてもらうことを考えていて、私に「加賀友禅」の話をしてもらえないかとの相談が数ヶ月前にありましてね~

 

娘の話では11月2日(水)を「輪島塗り」の話に当て、4日は「牛首紬」でお願いしたいとことだったので、私でお役に立つのであればと4日の授業を受け持つこととしたのですが、後に「加賀友禅」でお願いしたいとの連絡が入ってきましてね~

 

本番まで時間があったので軽い気持ちでいましたが、講師の日が近づくにつれて、娘に恥をかかすことがあってはならないし、何よりも加賀友禅を生徒の前で話すということは、業界の代表者であることを自覚しなければなりません。

 

 

私なりに当日の準備をしたつもりですが、45分間の授業を受け持つという経験がないために、ぶっつけ本番で臨むことに・・・。

 

 

 

小学校で講師となって加賀友禅の話をする
小学校で講師となって加賀友禅の話をする

 

娘が勤務する小学校は石川県内灘町立大根布小学校で、学校に到着すると娘が出迎えてくれて、校舎の3階にある教室へと案内されました。

 

机を自由に使っていいからと言い残して3限目の授業へ向ったために、教室をホワイトボードを背景に、店から持ってきた商品を並べて、話す内容を予習していたときのに3限目が終ったチャイムが鳴ると、「いよいよ自分の番が回ってきた!」と緊張はマックスに・・・

 

 

 

小学4年生の前で加賀友禅の話をする
小学4年生の前で加賀友禅の話をする

 

しばらくして4年性の生徒が先生に引率されて入って来ました。

40人弱の生徒が決められた通りに並び、娘から生徒に自分の父親であることを話すと響めきが・・・

 

生徒を見て、こんな小さな子どもの前で緊張している自分が滑稽に思えて、そこから自分らしさを取り戻すことが出来ました。

 

初めに全員で記念写真を撮ってから、私の話が始まります。

最初に自己紹介をしてから、このような問いかけをしてみました。

 

「これまでにきものを着たことがある人は手を上げてください。」

すると6割近い生徒が着たことがあると答え、

 

次ぎに、「大人になったらきものを着たいと思っている人は」と振ると、4割から半数の生徒が着てみたいと答えてくれて嬉しかったです。

 

最初の掴むはまずまずかと自分なりに評価していましたが、次は加賀友禅の歴史と着物になるまでの制作工程を話し、近年は伝統の技を継承しながらも加賀友禅の業界が変わろうとしていることも話をさせていただきました。

話をする中で生徒の表情が変わったは、

この加賀友禅の着物は100円のお菓子が6,000個~8,000個くらい買えるお値段であることを話すと驚いていましたね~

それと、一枚の加賀友禅の着物を作るまでの約一ヶ月近くかかるとい話も理解が出来たのではないかと思います。

 

そして私は最も伝えたかったことは、業界を支える後継者が不足しているが、この中から自分が描いた絵を着物にしたいと思う人が現われてくれたら、必ずや業界に新しい風が吹くに違いない。

 

そのような話で私に話を終え、生徒からの質問に答えることに・・・

 

その質問が鋭かったな~

女の子が即座に手を上げて、加賀友禅の着物をどれくらいの頻度で着ているのかを尋ねられて、返答に困りましたね~

自分は加賀友禅の着物は持っていないが、M先生(娘)は立派な加賀友禅を持っていることを話すと、「金持ち・・・!」との子どもの呟く声が聞こえて来たりして盛り上がっていましたが、他の質問も女性の生徒で、4限目が終った後も、私に質問してきたのも女性でした。

 

圧倒的に加賀友禅に関心を持っているのは女の子の生徒で、考えてみたら加賀友禅で男物って「宮参りのきもの」か「七五三の着物と羽織の紋付き」くらいで、男の大人物って見たことがありません。

男の子の肝心度の低さは、もしかしたらここにあるのかもしれないと思ったりもしました。

 

アッという間に45分が過ぎてしまい、少し心残りの部分もありますが、娘のお陰で素敵な経験をさせていただくことができました。

娘の仕事ぶりも拝見することが出来たし、感謝かな~

 

ということで私のレポートはここで終らせていただきます。

取り留めのない記事になりましたが、今日はこれにて・・・
お休みなさい。

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