17年間毎日ブログ記事を書き続けていますが、最も多く見てもらっているのが「黒留袖に合わせる小物」というタイトルの記事だそうです。
随分昔の記事でもあり、画像の鮮明度がよろしくないとのご指摘をいただいたもので、改めて令和版の記事として取上げさせていただくこととしました。
どうかしばらくお付き合いください。
【加賀友禅黒留袖をコーディネート】
こちらの画像は第一礼装となる黒留袖で家紋が五つ入る着物になります。
他にも家紋が五つ入る黒い着物がありますが、そのが何であるかはお分かりかと思います。
喪服なんですね~
どちらも女性の第一礼装で最も位の高い着物だとお考えください。
この映像は加賀友禅黒留袖の「花扇」」の柄となります。
目出度い席に着る着物なので吉祥柄で描かれることが多く、代表的な柄としては「松竹梅」や「鶴」が入った模様が多いかもしれません。
【黒留袖に合わせる長襦袢】
第一礼装となる「黒留袖」や「喪服」に合わせる長襦袢は、年代を問わず地紋が入った『白長襦袢』となります。
着終わった黒留袖と長襦袢の丸洗いを頼まれることが少なくありませんが、時々、長襦袢がピンクであったり色が入った長襦袢をお持ちになる方がいます。
白の長襦袢が正式であることを知らないで黒留袖に合わせているみたいですが、黒留袖や喪服には白長襦袢を合わせることで、第一礼装となるので間違えないようにされてください。
【黒留袖に合わせる小物たち】
黒留袖の場合は白と決っていまして、白に金糸で吉祥模様が入っていたり、単なる地紋が入った白の帯揚でもかまいませんが、ここにも色が入った帯揚げは間違いとなります。
帯締めも白か白に金銀が入ったものになり、平織りでも丸の帯締めでもかまいませんが、かすかでも色が入った帯締めは間違いとなるのでご注意ください。
草履とバッグは金銀か白のものがふさわしく、趣味性の高い草履やバッグは適当ではありません。
一般的には草履とバッグのお揃いの柄を使われる方が多いかと思います。
お揃いでないとしたら、ここでも金銀・白を基本として作られた草履とバッグでまとめてください。
あおり型のバッグなどは、収納力があるので使いやすいのではないかと考えています。
そして忘れてならないのが扇子です。
長さ18㎝で外側が黒塗りとなり、中は金銀のリバーシブルとなる扇子ですが、あおるためのものではありません。
一枚の黒留袖を装った写真をアップさせていただきましたが、写真を見て気づかれるかと思いますが、左側の帯に扇子を挿していることがお分かりいただけるかと思います。
このようにして使う扇子であることを覚えておいてください。
そして黒留袖の装いにかんざしも必要ではないかと考えています。
かんざしも使われる方の好みかと思っていますが、バチ形と金やシルバーの台に装飾を付けた物とタイプが分かれますが、黒留袖にバチ形のかんざしを合わす方が多いかもしれません。
ここにもう一つ刺繍半衿を付ける方もいますが、刺繍半衿を付けるとしたら金銀の糸か白糸で刺繍したものに限られます。
ここでも他の色が入った刺繍半衿は適当ではありません。
私は一般的な塩瀬の半衿の白で対応されれば良いと思います。
これで私の説明を終らせていただきますが、分からない点があればいつでも相談ください。
☎番号は076-272-2940の「きものふくしま」となります。
参考になる情報となればいいのですが・・・
ではこれにて・・・
お休みなさい。