19日(金)から開催する【復興展】の準備が少し遅れていまして少し焦っているところに、新聞社から取材をしたいとの電話。
着物コーナーは展示会に向けての準備の真っ最中で、お話はできても、その後に写真を撮りたいと言われたら、適当な場所を用意することが出来ていなくてとても慌てました。
こうして声を掛けていただけたことはとても光栄なことで、こちらから日を変えて欲しいとは言い辛くてね~
取材を受けることとしました。
電話は娘が取ったのですが、新聞社は【復興展】に興味を持っている様子だったので、急いで売場の一角を「能登上布」・「加賀友禅」・「牛首紬」でまとめることに・・・。
そんなこんなで、今日も店の中はバタバタしていていますが、明日中に準備を整えなくてはなりません。
【夏牛首紬と藍染め縞牛首紬】
慌てて作った復興展のミニステージですが、ここに牛首紬を纏めさせていただきました。
左から夏牛首紬に「トンボと萩」の麻染帯でコーディネートしたものです。
帯の地色が墨色と言うこともあるのか、とてもお洒落なコーディネートだと思いません。
その横は藍染め縞模様の先染め牛首紬で、牛首紬の中でも藍染めは人気が高く、紬地に染めた帆船の帯で組み合わせてみました。
そしてその前に見えるのが夏牛首紬の扇子になります。
牛首紬の扇子はオンラインショップからもお求めいただけるようになっているので参考にされてください。
今回の展示会は石川県産のきものや帯がメインとなりますが、京都より店主が揃えた珍しい商品が入荷しています。
そこで今日はイタリアの地図を付下げにした着物を紹介してみます。
【イタリアの地図を模様した付下げ】
クリーム地に染められたイタリア地図を付下げにしたものですが、このような着物柄が市場にあるなんで驚きでしょう・・・。
「誰が着るの!」と言いたくなりますが、とても気に入っております。
【イタリアの地図が上前に・・・】
上前の模様を大きくしてみました。
右側に帆船が描かれていて、私の好きな模様の一つでもあります。
【ワインボトルの模様】
付下げの左胸にはワインボトルが描かれてまして、とても珍しい付下げかと思っています。
合わせた袋帯は波をイメージするところがあって、イタリアの模様にお似合いです。
世界に一つしかない着物に思えるので、興味をお持ちでしたら連絡をください。
話は変わりますが、この店が取り扱っている着物と和雑貨業界の話を少しさせていただきます。
日本経済は物価高と人手不足で小規模経営の会社は苦労が絶えませんが、和装業界はコロナ禍で皆さんが想像している以上にダメージを受けていまして、精力的に新しい商品が作れなくなっています。
そればかりか高齢化で業界から離れる人や、廃業する先がドミノ倒しのように続いていまして、商品が作れなくなる時代がやがてやってくると言っても過言ではありません。
実はこの会に向けて新しい商品を仕入れているのですが、注文を入れた中の3社が生産が遅れていて、展示会前に納品ができないということが起きているんですね~
こんなことは初めてのことで、人手不足なのか、それとも何か大きな問題を抱えているのか、作り手側の状況が見えて来ませんが、業界の仕組みは大きく変わろうとしていることだけは確かなようです。
そのような中で、新しい商品が紹介出来ると言うことは、とても恵まれていると言えるのかもしれません。
何かお探しの商品があれば気軽に声を掛けてみてください。
お時間がかかることがあるかもしれませんが、お探しできるかと思っています。
明日も頑張らなくてはなりません。
5月11日・12日の東京展が終るまで、考えて決めなくてはならないことが沢山ありますが、前を向いて踏み出せる店でありたいと思っています。
応援宜しくお願いします。
では、今日はこれにて・・・
お休みなさい。