夕方になって2件の京都の仕入先が店に来ていまして、投稿準備が遅くなってしまいました。
記事を上手く纏められないかもしれませんがしばらくお付き合いください。
今日は着物の相談を受けていましたお客様とリモートでお話をさせていただく日です。
その方は東北地方の方で、昨年の事になりますが、「狐の嫁入りの訪問着と帯」を用意することが出来ないかとの相談をいただきましてね~
市場にお客様のご要望に添うような品が見当たらなかったために、加賀友禅作家さんと相談して図案から提案させていただけないかとお話を持ちかけると、快く私の提案を受けてくださったお客様です。
とても責任の重たい仕事で、加賀友禅作家さんへ染め出しをしているメーカーの担当者に相談をさせていただくと、「志々目哲也氏が最も適任だと思えるので、一度会って話をしてみてはどうだろう~」と言って、引き合わせてくれたんですね~
何も決まっていない白紙の状態から仕事を受けることって、とても責任の重いことかと思えますが、志々目さんは勉強になると気持ち良く仕事を受けてくださったのです。
図案を描くことから始まり、何度の打ち合わせを重ねて「狐の嫁入りの訪問着」の制作から始めていただきました。
【お客様の相談を受けて描いてくださった「狐の嫁入りの訪問着」】
その作品がこちらになりましす。
確か昨年の11月末日頃だったと思いますが、描き上げた訪問着をリモートで確認していただいてから、合わせる帯の図案も志々目さんからありまして、そこから帯の制作に入っていただきました。
そして先月、狐の嫁入りの訪問着に合わせる塩瀬袋帯が染め上がったとの報告を受けて、そのお披露目の日が今日の午前中だったんですね~
【志々目先生がリモートでお客様とお話をされる】
仕立て上がった訪問着の前に染帯の模様が一目で分かるように立てかけて、奥が腹も模様で手前がお太鼓柄となります。
志々目さんは訪問着の柄と帯の模様が一つになって「狐の嫁入り」のストーリーが完成することを話されていましたが、今回も志々目さんから作品を描き上げるまでの想いをお客様にお伝えすることが出来たのではないでしょうか。
【加賀友禅作家・志々目哲也氏が描いた加賀友禅の塩瀬袋帯】
改めてその作品をここに紹介させていただきます。
月夜の合掌造りの屋根から咲いた花をお太鼓柄にしたものですが、お月さんが本物の満月になって見えて、表情の豊かさを感じさせられました。
世界に一つしかない、それもK様の想いに応えたくて描き上げた作品です。
そんな仕事を私の店が受けることができて、とても嬉しく思っています。
とてもお待たせしましたが、私たちを信頼してくださいまして心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
ついてはBSの日テレにて、4月10日より「伝統と未来」という番組がスタートしたそうで、毎週水曜日の22:00~22:27の時間帯に5回の放送があるそうです。
その番組に冨永愛さんが出演されていまして、5月1日と5月8日の放送に志々目哲也氏が出演されるそうです。
是非ともこの機会に志々目さんのありのまま姿をご覧になって見てください。
若い加賀友禅作家さんですが、熱い情熱を持った作家さんです。
上手く纏めることが出来たのかが疑問ですが、今日の記事とさせていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。