着物や長襦袢は丸洗い後にかたづけること・6月に丸洗いキャンペーン始めます

汗で黄変してしまった長襦袢

お客様からの相談で相談件数が年々増えているのが、着物の丸洗いやシミ抜きといった“きものメンテナンス”のお仕事です。

 

伸びている要因として考えられることは、呉服店の激減から、きものメンテナンス相談が出来る先がなくなっていて、店に持ち込まれるケースが最も多い感じがします。

中にはクリーニング屋さんよりも着物のことが詳しそうなので安心できると言って、着物一式を持ち込まれる方もいらっしゃって、その多くが着物初心者といえるかもしれません。

 

他にも半衿の取付け、きものや帯の寸法直し、ゆかた需要期や七五三の時期になると、お子さんの着物の縫い上げを頼まれることもあり、多くのお客様の困り事相談にお応えするようにしています。

 

 

【お客様からお預かりした着物メンテナンス】

 

 

お客様から相談を受けたきものメンテナンスや洗い張りのお仕事
お客様から相談を受けたきものメンテナンスや洗い張りのお仕事

 

それらのことが地域の人達に認知していただけるようになったのか、店に持ち込まれる着物や長襦袢の丸洗いがとても増えています。

 

週に一回、京都から着物の丸洗いやシミ抜きなどを専門とする業者が店に来てくれていまして、お客様からお預かりした着物や長襦袢を持ち帰って、依頼した着物メンテナンスの仕事を終らせて店まで持ってきてくれるのでとても助かっています。

 

その日が明日の水曜日のとなってまして、画像に映る着物や長襦袢は、木曜日から火曜日の間にお預かりしたメンテナンス品です。

 

着物を持ち込まれる方の多くは、いつ、何処で来た着物なのかを詳しく話してくれますが、その日の天候なども伺って、着物や長襦袢を一枚ずつ点検させていただいてから、どのようなメンテナンスをしたらいいのかをお話しさせていただきます。

 

丸洗いの他に、シミ抜きやカビ取り人ような場合は見積もりを取って、お客様にかかる費用をお伝えし、お客様の承認を得てから仕事に入るようにしています。

中には、お直しが出来ないものもあったりするので、今日はそのことについて記事を書かせていただきます。

 

多くも場合、着物を着ていて汚したことが確認できるシミは、着終わった後に、シミ抜き専門の業者に出されるかと思います。

そのことは正しい判断かと思いますが、問題を大きくするのは「汗」ではないでしょうか。

 

汗というものは無色で着物に染みこんでいても時間が経てば肉眼で見分けがしにくいところがあって、シミだと判断できなければ、丸洗いに出すことなく、そのままかたづけたりするのではないでしょうか。

 

その行為が数年後に大事になっていて、改めて着ようと思ったときに変色している箇所に驚くこととなるのです。

 

 

【汗が変色させてしまった正絹長襦袢】

 

 

汗で黄変してしまった長襦袢
汗で黄変してしまった長襦袢

 

この画像はお客様が持ち込まれた正絹長襦袢で、背中の部分が黄色く変色しているがお分かりいただけるかと思います。

 

これは着終わった後に長襦袢を丸洗いをしていなかったために、背中に付いていた汗が変色したものだと考えられます。

 

時間が経っていることと、変色してしていることから元に戻すことが出来ません。

お客様には、お直しが出来ないことをおつたえしましたが、これが着物だったとしたら二度と着ることはできないでしょう。

 

これがジュースやお酒が着物に染みこんでいたとしたら、もっとひどいことになっていたに違いありません。

 

このような状態になったきものや帯、長襦袢が持ち込まれることが頻繁にあることから、着終わったら必ず着物の丸洗いに出すことをお勧めしています。

 

季節が大きく変わろうとしていて、着物の衣替えの季節でもあることから、6月に着物や長襦袢などの丸洗いキャンペーンを実施したいと考えています。

キャンパーンと言うからには、少しお安いお値段で承りたいと考えております。

 

6月号の「あ・うん」の詳しく書き込みたいと思っていますが、このブログからもお伝えさせていただきます。

予定としては6月9日(日)頃から20日(水)までを考えています。

なので、その期間は丸洗いのお値段がお安くなると思っていてください。

 

早々のキャンペーンの内容を纏めてお伝えさせていただきます。

 

面白みに欠けた記事となってしまいましたが、今日はこれで終らせていただきます。

ではこれにて・・・
お休みなさい。