アパレル業界大手の「オンワードホールディングス」が、不採算店の閉鎖を発表されていました。それも約3,000ある店舗の2割程度に相当する600か所を閉鎖するというから驚かされます。
他にも「フォーエバー21」が日本から撤退することが決まったとのニュースも流れていて、少し前には衣料品通販サイト「ゾゾタウン」の創業者の前沢氏が会社から離れ、ソフトバンクグループ傘下のヤフーの子会社になることの発表があったりして、アパレル業界はかつてない波乱の時代に入ったと言えそうです。
顧客の価値観の変化が経営を可笑しくしているのではないかと、勝手に推測しておりますが、和装業界も市場が小さくなり続けていて、経済ニュースに取り上げられることはありませんが、経営のかじ取りが難しい時代になっていることだけは確かです。
昔と同じことをしていてはお客様は飽きてくるだろうし、単に新しい商品を増やして、鮮度ある店作りがお客様に通用する時代でもありません。
毎日いろんなことを考えさせられますが、呉服店はごく一部の着物を必要とされている人のマニア向けのショップなっているのでしょうか?
そうならないために日夜努力していますが、業界に明るい光が見えてこないことがとっても寂しいです。
そんな中でも、この店から新しい風を起こせないかと必死になっていろいろ企画を打ち出していますが、何をするにしても簡単だはなくて、信じる力なないと心も体も動かせない時代かと思っています。
そんな心境でいた夕刻の時間に、疲れを緩和できないかと自分で自分をもてなしてみました。
目の前にスノーマンを置いてひと休み。
多くの人から振り向いていただける店にして行くにはどうしたらいいのでしょうか?
経験と知恵を持って化学変化が起きないかと、いつも甘い期待を寄せているのが自分かもしれません。
根拠に基づいて戦略で駒を動かさないといけませんね。
そうした折に、一枚の附下の丸洗いとシミ抜きをさせていただいたお客様から、想像を超えた点数の着物や帯の丸洗いとしみ抜きやカビ取りをして欲しいと二度の渡って持ち込まれましてね~
正直驚かされました。
近年このような着物相談がとっても多くなっていまして、小売業からサービス業になっていることに気づかされています。
お客様は新しいものを買うというよりも、タンスにあるものを大切にされるという着物に対する価値観の変化を象徴するものになっているのではないでしょうか?
それをどのようにして受け止めてこれからの店作りに活かして行くべきなのか?
物が売れない時代がこれからも続くのかもしれないが、そんな難しいことを考えないで、お客様が私に店を選んでいただけたことに意味があると受け止めたいです。
もしかして、最初に受けた一枚の着物のお手入れの仕事が印象に残るものだったから、店を信頼していただけたのかもしれません。
私としては、店を信頼していただいたことに目お向けて、そこから始まる人間関係を重視したいと思っています。
世の中の流れをリサーチしながらも、自分らしく仕事ができる環境を整えることに力を注いいで行きたいですね。
では今日は小手にて・・・
お休みなさい。