穏やかに時間が流れた土曜日のお昼過ぎのこと。
一台の車が駐車場に止まり、運転席から着物をお召になられた女性の方が降りて店の中に・・・
なんとその方は、これまでに何度か店にお越しになったことのある埼玉県のお客様で、東京展の会場にもお越しになりお世話になったお客様だったのです。
入口でお顔を確認した時は、危険な暑さが続く中で遠くから来て下さったんだ~
そのことに驚きがありました。
自らが車の運転をされてお一人でお越しになったのは初めてのことかと思っていて、ごあいさつを済ませてお話を聞かせていただくと、埼玉県の呉服店さんの企画で、丹後ちりめんの工場見学をするという催し物があって、現地集合とのことで、マイカーで移動であることから店に立ち寄って下さったみたいです。
確か12人近く丹後に集まるような話をされてましたが、企画された呉服店の方の行動力が凄いと思いつつも、その企画に乗って着物の晩強をしたいと考えているお客様も凄いと思いました。
秋には大島紬の産地に呉服店さんの企画で向う話をしていらっしゃいましたが、お話を聞いていて、同じ世界で仕事をする呉服店として、いろんな店作りの在り方があることを知ることとなり衝撃がありました。
昨日も店の来ていて京都の仕入先から、京都の呉服店さんで店主がお料理を振る舞って展示会をされている家族経営の話を聞いていただけに、この店が変化に乏しい店に思えてなりませんでした。
何でも隣の畑が良くなって見えるこのです。
特殊なアプローチの在り方は話題を集めるところがありますが、不器用な私には荷が重すぎます。
しかしながら、産地研修を現地集合でお客様と共にやろうち思ったらできない訳でもないので、考えてみてもいいかと思うところがありました。
と言いながらも、今の店作りのスタンスが私に合っていると思っていて、いつも口説いていますが、「月に1回の情報紙の発行」と、「SNSを使っての情報の発信」、そして頻繁に仕入先の会社に足を踏み入れて店に合った商品を探すという行為がお客様満足度の繋がるのではないかと考えている私です。
少なくともお客様から刺激をいただけたことは確かなことで感謝申し上げたいと思います。
ありがとうございました。
連日危険な暑さが続いていて私たちはこの暑さに呑み込まれてしまっていますが、季節商品を取り扱う店としては初秋の提案が必用とされています。
暑さでピントが合わせ苦しんでいますが、9月、10月頃の着こなしとして愉しめるコーディネートをここに紹介させていただきます。
【単衣紬小紋をオシャレな装いに纏める】
これまでに何度か登場していますが、小千谷紬を手描きで縦と横の線を描いて格子柄に仕上げた紬地小紋をオシャレな色合で織った九寸名古屋帯で合わせてみたものです。
名古屋帯の太縞の色合の強弱がオシャレ感を高めていて、白っぽい紬小紋をほどよい感覚で纏めたつもりています。
そこに「白藤色×紺色」のいろ足袋で着こなしの面白さを表現し竹皮の草履下駄で纏めたものです。
残暑が残る季節に着る白っぽい着物は、見た目の涼しさがありますが、膨張する着こなしとなるところがあって、合わせる帯は幾分か濃いめの地色で合わせるとオシャレな着こなしになります。
その点をしっかり押さえて、後は和装小物できもの遊びさせてみてください。
ワクワク・ドキドキさせてくれると思えるので、試してみてはいかがでしょう。
それでは、今日はこれにて・・・
お休みなさい。