明日のクリスマス落語の会を前にして思うこととは/来春の入学式の装いをコーディネート

古典柄小紋でお子さんの入学式の装い 着物の着こなし/コーディネート

明日は今年最後の企画となる、クリスマス落語会と言ってきものの集いの日です。

この集いは着物があっても着る機会がないと言う声を聞くことがあり、着物を販売する側としては心苦しく思うところがありましてね~

そこで2017年の12月に少人数で着物で楽しむ場を作らせていただいたのですが、これがとても好評だっこことから、年に8月と12月に当店が企画してきものの集いを行なっているものです。

今回は8月のきものの集いにお呼びした落語家の月亭方気さんの落語が参加者の笑いを集めたこともありまして、今回も月亭方気さんのお力をお借りして「クリスマス落語会」と題して開催させていただくものです。

回数を重なるごとにお客様を集めることが難しくなっていまして、今回が22人での集いとなりましたが、非日常的な時間を愉しむことが出来ればと思っています。

今年も様々な企画を立ててお客様との交流を図ってまいりました。

この一年を振り返って見て、お客様との関わりをいかにして持つかが店作りに欠かせない要素となっていて、お客様とのコミュニケーションの時間が信頼と安心を構築していくものであることを感じています。

一方で、鮮度の高い企画を考えることが課題とされていて知恵を絞ることに苦労が絶えません。

それでも、この先にお客様の笑顔があるので、派手なことができずともお客様と遊ぶ機会を設けることはこれからの呉服店の有るべき姿かと思っています。

明日は今日よりも暖かくなりそうですし、月亭方気さんの落語の後に懐石料理を召し上がっていただいて、第二部のお楽しみ企画を娘たちが考えてくれていて、今年一年を締めくくる有意義な会にしたいと思っています。

こうして物事は一つ一つ過ぎて行くわけですが、店としては来年の有るべき姿を考えていかなくてはなりません。

店としては若い年代層が着物に関心を持っていただくことが欠かせなくなっていて、いかにして関係性を持つかが改題に上げられます。

その機会が、3月から4月にかけて、小さなお子さんを持つ入卒時期に訪れます。

特にお子さんの入学式となると、この地域ではお母さんが着物で式典を迎える方が多くいらっしゃって、どのような店であったら相談をいただけるのかを考えているところです。

これまでの業界のTPOからすれば、訪問着や付下げなどのフォーマル着がふさわしいとされていますが、明るい色合いの小紋で入学式を迎えるのも悪く無いと考えています。

それはその家庭の特別な日を着物で迎えことに意味を持つと思っているからです。

そこで今日は古典柄の小紋をお母さんの入学式の装いとしてコーディネートしてみたのでご覧ください。

【古典柄小紋でお子さんの入学式の装い】

古典柄小紋でお子さんの入学式の装い

そのコーディネートがこちらになります。

淡い黄色い色をおびた地色の古典柄飛び柄小紋をピンク色の染帯で合せて、金糸と白の組紐から作られたアッサリした草履とバッグを添えて、季節感を表現した桜模様の加賀染足袋で清楚な装いを作ってみました。

優しさと明るさをかもし出していて、若さもあって素敵かと思っています。

【短冊に貝桶柄の染帯で春を装う】

短冊に貝桶柄の染帯で春を装う

合わせた帯は短冊に貝桶の模様を描いていて、柔らかなピンクの地色が春の季節を伝えているのではないでしょうか。

【加賀染足袋の桜模様で春を演出】

加賀染足袋の桜模様で春を演出

こちらが組紐から仕上げた鼻緒の草履と当店のオリジナル品となる加賀友禅作家さんに描いていただいた桜模様の加賀染足袋で品のいいお洒落を愉しんでいただけるかと思っています。

市場にない足袋だけに、他の人との差別化が図れるのではないでしょうか。

【帯締と帯揚げを合わせて装いを整える】

帯締と帯揚げを合わせて装いを整える

そしてこちらの装いの仕上げをこちらの帯締と帯上げて纏めてみました。

こちらの画像は着姿の正面となるもので、帯の腹の模様は蛤紋と貝桶の蓋を模様にしています。

帯締の紫のラインが際立ちますが、柔らかな装いをキリッと締める役割を果たしていて綺麗な着こなしとなったのではないでしょうか。

着物を着慣れない若いお母さんにとっては、良し悪しの判断が付かないかかもしれませんが、この分からない点をサポートさせていただくのが私達きもの専門店の役割かと思っています。

呉服店に馴染まないところがあるかと思いますが、私達はいつでも相談に乗れる準備ができています。

どうか勇気を出して入学式の装いを相談されてみてください。

上手く纏めきれませんでしたが、今日はこれで終らせていただきます。

ではこれにて・・・
お休みなさい。

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