どうにか神無月の会の案内状というか、会の情報を盛り込んだ「紅花紬展」の構成を終えることができました。
カラー刷りを考えていて、その出来栄えが心配されますが、私の思いをたっぷり詰め込んだのでその思いはお客様に伝わるのではないかと思っています。
何か販促物を作ろうと思うと時間ばかり取られてしまって、能力のなさを痛感していますが、途中で投げ出さない根気良さは私らしいのかもしれません。
来る日みくる日もSNSの投稿であったり、店作りの在り方を四六時中考えていて何処かで発散したい気分でいるところです。
未來に繋がる道だと思って頑張らないといけませんね。
きもの屋の専門家として大切仕事の一つに、装いのお見立てをするという仕事があります。
お客様は着物に対してどのような価値観を持っていらっしゃる方なのか?
輝きたいという気持ちが勝っているのか、そこまでは要求していないのか?
特に新規のお客様の対応は、信頼と安心を掴み取るまで緊張感が走るものです。
そのハードルを越えて着物などのお見立てが始まる訳ですが、着物のお見立ての中でもっとも難しいのが帯〆と帯揚げの色の合わせ方だと思っています。
その合わせ方を迷わずできたら、きもの専門店と言っても過言ではないでしょう。
そんなことを勝手に思っている訳ですが、センスが問われる分野ではないでしょうか?
そこで今日は帯〆と帯揚げの話題に触れてみたいと思います。
帯〆帯揚げは大きく分けてフォーマル系とカジュアル系に別れていまして、合わせる着物や帯を見てその判断ができなければなりません。
例えばこの帯締めですが、カジュアル系とは言いにくい商品かと思います。
しかし合わせる着物や帯によってはカジュアルな雰囲気をかもし出すことがありまして、そのさじ加減が非常に難しいところがあります。
特に色合いの濃い帯締めはカジュアルな雰囲気を持っていまして、帯揚げとの合わせ方は上級者向きかと思っています。
こちらの帯〆は模様が矢絣になっていまして、その雰囲気からしてカジュアル系かと思っていますが、色合いが薄いとフォーマルの着物に合わせても可笑しくないんですね~
帯〆の色の合わせ方は、一般的には着物にある色の中から帯〆の色を選ぶと無理がない合わせ方ができると言われています。
的を得た考え方かと思っていますが、おしゃれ感を出したい時には着物や帯にない色を持ってくるとドキッとするものがあって、その感触をつかめた時がおしゃれな色と言えるのかもしれません。
そのセンスは場数を踏んでいないと見分けがしにくいだけに、上級者の目が必要かと思っています。
次の帯揚げですが、こちらの帯揚げには金糸の糸を入れて模様を浮かび上がらせていて、品のある上品さを表現しています。
なので、どちらかと言えばフォーマル系の帯揚げと言えるのではないでしょうか?
小紋ぐらいまでなら使えると思いますが、紬や木綿の着物だったらちぐはぐな感じになるのではないかな~
しかし、このちりめんに絞りの帯揚げだったら遊びがあって、紬の着物には雰囲気的に合うものだと思っています。
しかし、色合いを合わせることが最も大事で、色合いが合わなければ他の選択肢を考えることが大切でしょう。
とにかく帯〆帯揚げの合わせ方は、カジュアル系の着物ならばカジュアル系に近い帯締めを選び出して、きものと帯の色と帯〆の色の愛称を確認するところから始まります。
上品にまとめるのか、帯締めの色を際立出せるのかで持ってくる帯締めの色は替わるでしょうし、それに伴って帯揚げの色も変わってくるものです。
この難しいさじ加減ができたなら、貴女は着物上級者と言えるでしょう。
分かりにくい表現で記事を綴りましたが、帯〆と帯揚げの合わせ方は、着物に帯を合わせる行為の何倍ものセンスが必要だと思ってください。
上手く決まったら最高のおしゃれを味わうことができるでしょう。
では今日はこれにて・・・
お休みなさい。