昨日は染物屋さんと、そして今日は和装小物屋さんと話しをする機会があり、近況を尋ねると、一年余り続くコロナ禍で物作りができなくなっていて、商品の動きが良ければ、物作りをする側としても意欲が湧いてくるのだが、商品の動きが鈍いと思い切った舵取りができないのが今の現状だそうです。
このような話しをどれだけ聞いてきたことか・・・
業界にいる人はみんな分かっていることです。
大切なことはどう変えていくかで、心に栄養を送ることかと考えています。
おおいに夢を語り、一人でも多くのお客様から笑顔をいただくために仕事をするという姿勢を崩さないことかと思っています。
前向きな話しをされる人が少なくなっていますが、心が痩せていくということは、良縁もパワーも勇気も、みな離れて行くのではないでしょうか?
忍び寄ってくるのは心に住み着く貧乏。
そうならないためにも、少しでも現状を変えられるように知恵と肉体を使って努力をすることではないかと思っています。
コロナ禍で気持ちのコントロールが難しくなっていますが、定期的に自分を戒めることがないと、操縦不能になってしまいます。
気合いを入れ直さなくてはいけませんね。
さて今日はフォーマル用の袋帯に幾つかの帯〆を合せてみました。
それを見て、相性が合わない帯〆がどれであるかを判断していただこうかと思っています。
二つの画像を用意したのでご覧下さい。
古典柄の銀の袋帯に3種類の帯〆を合わせました。
帯〆の種類や色合は着物と帯の色合のバランスを見て、あてがう帯〆を決めますが、着物がなくても、この中に「?」が付く帯〆があります。
貴女はどれだと思われますか?
それは一番上の紫と黄色の左右に分かれたタイプの帯〆です。
袋帯と帯〆の色合は合っていますが、フォーマル着の装いに対して帯〆が細くて、華やかさに掛けています。
このタイプの帯〆は小紋や紬に合わせるタイプのもので、訪問着や付下げなどのフォーマル着には、力が弱いと考えられます。
次も同じ袋帯を使って3本の帯〆を合わせてみました。
ここにも相性が合わない帯〆が存在しています。
さて、どれでしょう。
首をかしげたくなるのが一番下の紫にドット柄の帯〆です。
この帯〆は趣味性が高く、しかもフォーマル用の帯〆の幅に対して幅が狭く、こちらの袋帯とは全く合わない帯〆と言えます。
このさじ加減、貴女に分かりますか?
着物を着ようとした時、着物に合わせなくてはならないのが帯であり、帯〆帯揚げなどの和装小物です。
着物を着慣れていない方には判断が付かないところがあって、帯〆帯揚げになるとチンプンカンプンという人がほとんどではないでしょうか?
毎年春になると若いお母さんが着物一式を持ってコーディネート相談にいらっしゃいますが、帯〆帯揚げの種類や色が合っていないもが多くありましてね~
そこでフォーマルの着物に合わせる帯〆の種類をお伝えてさせていただきます。
1.平の帯締めで帯〆の幅が広いと華やかさが増します。
1.帯〆に金・銀糸が使われていると格というものが上がります。
1.帯〆の色合が濃くなると趣味性が高くなることがあります。
1. 帯地の色合に埋もれない色を帯〆に持ってくると装いに切れ味が出てまいります、
以上のことを気に留めていると、帯〆の合わせ方がクリアーに見えてくるでしょう。
今日はこのことを伝えたかったのですが、分かりやすくまとめることができすにいます。
ペコリ・・・
入学式が近づいてきて、着物コーディネートに不安を覚えるようでしたら気軽に相談して下さい。
私の分かる範囲でアドバイスさせていただければと思っております。
上手くまとめられなくてゴメンナサイ。
ではこれにて・・・
お休みなさい。