春を迎えて活気ある商品といえば、風呂敷とかんざしや草履バッグ関係の入学式や結婚式に着物を着ようとされている方の和装小物になるでしょうか。
今日もお若いお母様から付下げの着こなしを、数年前に使った帯〆帯揚げの色を替えて、大人のムードを出したいとの相談がありましたが、ハレの日の着物を着ようとしている方が増え始めている感じが致します。
コロナ禍とあってまだまだ本調子とは言いにくいところがありますが、昨年とは比較にならない明るい兆しが見え始めていると言えるかも・・・・
コロナ感染の第四派が来れば状況が一転するかもしれませんが、このまま穏やかな状態で入学式や結婚式が迎えられることを願いたいものです。
入学式に着物を着ようとしている方は準備が万全かと思いますが、今日はフォーマル用の草履やバッグについて少し語ってみたいと思います。
時々新規のお客様から、入学式に着る着物に振袖に合わせた草履とバックを向かわせればいいかとの相談をいただくことがあります。
着ようとしている着物が何である分からないこともありますが、振袖に合わせた草履やバッグには力強いパンチ力があり、色無地や付下げに合わせるとしたら、上品からかけ離れたところがあり、バランスが取りにくいことがあります。
これが帯〆帯揚げの合わせ方でも言えることで、振袖に合わせた品を入学式の装いに使おうとすると無理があることをご理解下さい。
着物に詳しくない若いお母さんにはハードルが高いかもしれませんが、前もって詳しい人に見てもらうことが肝心かと思っています。
ここからは少しだけチャンネルを変えてフォーマル用の草履について話しをさせていただきます。
こちらの草履はどちらもフォーマル用の本革の草履になります。
長時間履いていても、足の痛みが極めて少ない草履かと思っていますが、この二つを比較すると草履台のかがと高さが違うことが見て取れるかと思います。
若いお母さんが入学式に訪問着や付下げなどのフォーマル着をお召しの場合は、かがとの高い草履をお勧めさせていただいています。
その理由はかがとが高いと若さと華やかさが増すからです。
左が側のぞうりのかがとは約5㎝で右が約4㎝。
たかがの高さが1㎝の違いですが、左側の方がボリューム感があって華やかさがあると思いませんか?
小紋とか紬などのカジュアルな装いの場合は、右側のようなかがとが少し低い方が収まりが良くてカジュアル感が出るものです。
しかし年齢が増してた中高年になると、かがとが高いものよりも低い方が品が良く見えて、右側のかがと4㎝くらいものをお勧めしております。
この微妙なさじ加減が一人一人が持っているセンスかと思っていますが、何も気にせずに草履を履いている方が少なくないように思えるところがあってブログ記事に取り上げてみました。
着物の装いで微妙な感覚を言葉に代えて説明することってとても難しくてね~
解説は不十分だったかもしれませんが、参考になれば幸いです。
たかが草履と思わずに、草履のサイズにもこだわりを持って、気持良く着物を着て歩くことができるよう気配りをしてみて下さい。
では、今日はこれにて・・・
お休みなさい。