能登地震などもあり、なかなかリズムに乗ることができないでいます。
私自身の気持の問題だと思っていますが、着物業界の在り方について熱く語り合える仲間が年々少なくなっていて、寂しくてなりません。
互いに情報交換しながら切磋琢磨していくことが望ましいのですが、県内で自らが行動を起して新しいことにチャレンジしようとする店がまったく見当たらないことに、これでいいのかと思ってしまいます。
逆の見方をすれば、ここが頑張りどきで、元気のある店作りができているなら、着物ファンはこの店に集まるのではないだろうか。
そんな“店の未来像”が頭の中に浮かぶもので、次の一手が求められます。
そのヒントとなるものを、担当者と話をしたり仕入先にお邪魔したりして見つけ出すようにしていますが、これまで大変お世話になった仕入れ先の中に、見る影もなくなっていた先がありましてね~
高齢化が進んでいる会社でもありますが、これが和装業界の縮図のように思えて、ただただ残念としか言いようがありませんでした。
そして私は思います。
厳しい環境の中で夢や闘争心を失うことって誰にでもありがちですが、その時にどう動くかが問われていて、生き抜いてきた人生観が道を選ぶのでしょう。
“何が正しいことのか”なんて誰にも分からないが、向かい風と向き合うのは勇気がいることです。
自分にも言えることで、これからどう動くのかを、もう一人の自分に問いかけたいです。
さて、関東方面は大雪となった大きな騒動になっていますが、私達の地域は少しづつ春が近づいていて、入学式の準備モードに入っている方が少なくない感じがします。
【桜柄の刺繍帯で入学式の装い】
店内はそんな春のシーンの装いを演出させていただいていますが、無地の着物に合わせている桜柄の帯が心に優しく映って見えませんか。
こちらは塩瀬帯に友禅を加え、桜柄の淵を「サガラ刺繍」で囲んで、流水を「金駒刺繍」したものです。
訪問着に合わせるようなコテコテの袋帯とは趣が違っていて、気品があると思いません。
無地の着物の上の合わせたから、帯の模様が優しく浮かび上がってますが、色数の多い柄の小紋と組み合わせたなら、この帯の魅力は隠れてしまうでしょう。
控えめな装いが入学式のお母さんの装いにふさわしいとされていて、お勧めさせていただきたい帯です。
そして無地の着物は衿にも模様がないので、襟元に華やかさを出したいと思うのであれば、刺繍の半衿を加えてみてはいかがでしょう。
【正絹刺繍半衿】
例えばこちらの刺繍半衿は華やかで綺麗だと思いません。
ここにご紹介した桜柄の塩瀬帯との相性もいいと思うな~
こちらも正絹の刺繍半衿ですが、力強さがあるので、訪問着に合わせたら豊かな表情を見せるのではないでしょうか。
ゴージャス感があって素敵でしょう。
【シマエナガの刺繍半衿】
一方、こちらは“きもの遊び”にふさわしい黒地にシマエナガの刺繍半衿で、ポリエステル素材となので、自宅でお洗濯が可能となる半衿です。
これがとってもお洒落で、お値段も税込み価格¥6,600とリーズナブルなところに惹かれません。
色違いの白がこちらになりますが、こちらの半衿で訪れた春をきもの遊びしてみてはいかがでしょう。
ということで今日の記事とさせてください。
ではこれにて・・・
お休みなさい。