9月の京都は蒸し暑くて、京都駅から乗り継いだ朝の地下鉄の人の混み具合は、以前の半分ぐらいだったかもしれません。
仕入れ先周りを終えて再び京都駅に戻ると、ホームはガラガラでキヨスクは閉店、連接するデパートにも人が入っていなくて、京都がどのような事態になっているかがうかがえるところがありました。
現在京都は緊急事態宣言が発令されていて、京都に入ることには抵抗がありましたが、秋物の手配が出来ていなくて、どうしても仕入先を廻る必要がありました。
コロナ騒動が起きる前は、9月は秋のスタート時期で泊まりがけの出張でしたが、夜の飲食が付いて回ることもあり、昨年に引き続き日帰りの出張とさせていただきました。
なので、急ぎ足で仕入先を廻ってまいりましたが、寄れない仕入先が幾つもあったことが心残りでした。
そして仕入先を廻ってみた感想は、同業者が少なく業界の動きを探っている感じではなかったでしょうか?
仕入先は長引くコロナ禍で商品に投資ができない状態になっていて、何処の仕入先も商品を絞り込んで新作を発表している感じでした。
しかし新しい風を感じる商品とは言いづらく、私の中では物足りなさを感じるところがありました。
さて、7月に来年の干支になる「寅」の飾り物を手配させていただきましたが、仕入先が替れば「寅」の表情も変るものです。
印象に残った「寅」を幾つか用意しました。
こちらは木目込み人形の「寅」で、寅の表情が穏やかな中にも鋭さがあって用意しました。
黒塗り台が小さいことを指摘すると一回り大きな台を準備するとのことでした。
これは京都の北山杉で作られた寅で趣が変わっていて、このタイプの一回り小さい3000円の品を用意してみました。
これは張子で作られた品で寅が茄子を加えているところが気に入りました。
一富士二鷹三茄子を表現した「初夢」だそうです。
お正月飾りに限って言わせていただければ、長引くコロナ禍で受注生産で終わらせる気配が色濃くなってまいりました。
材料を海外に依存していたり海外で作っていたりして、コロナ感染拡大で供給が出来なくなっているそうです。
主力商品だけにバリエーションを増やし臨みたいと考えています。
ということで、和雑貨、和装小物、着物や帯、それぞれの分野で身の丈に合った商品を準備してみました。
十分な品揃えとは言えませんが、これからどのような演出方で商品の価値を高めていったらいいのか、この店の課題にしていきたいと思っているところです。
ではこれにて・・・
お休みなさい。