日のよって忙しさの度合いが変わってまいりますが、七五三の縫い上げ相談が絶え間なく入っていまして、仕立物の段取りを一手に私が受けているのですが、その縫い上げの段取りに四苦八苦しています。
間違いを起こさないように注意を払っていても、間違いを起こしてしまうことがあってとても反省しています。
夕方に縫い上げを終えた一つ身を取りに来られたお客様がいまして、引き渡そうと思ったら縫い上げの段取りを忘れていたんですね~
お粗末な話でしょう・・・
お客様には何度もお詫びして、明日中に縫い上げを終えて、引き渡しが出来る約束をさせていただきましたが、とても凹んでおります。
毎日、何かに追われているかのように仕事をこなしていて頭の中はグチャグチャ。
落ち着いて仕事ができる環境を整えていくこともこの店の仕事かもしれません。
それにしても、今日も縫い上げの相談が入ってまいりましたが、今年は七五三の縫い上げが異常とも思えるくらい多い年です。
着物のコーディネートが判断できたり、縫い上げや半衿の取り付けができる方が年々少なくなっていくんでしょうね~
きもの業界の未来が案じられます。
今日は無地感の着物を吉祥模様の塩瀬帯でコーディネートしてみました。

無地感の着物で初釜の装い
このコーディネートから詫び寂びを感じていただけるのではないでしょうか?
着物は遠くからは色無地に見えますし、お太鼓柄の帯の模様は「松竹梅」。それも白上げて表現した控えめの塩瀬帯かと思っています。

松竹梅柄の塩瀬帯
初釜の装いとしてこの松竹梅の帯を締めたら素敵だと思いませんか?
付下げに使う模様と構図を帯に持って来て、格調を上げている感じが致します。

模様に刺繍を加えた塩瀬帯
この柄には2種対の刺繍の技を盛り込んでいまして、白場を白でサガラ縫いをして立体感を出しているところに、控えめな大人の味を感じています。

松竹梅の塩瀬帯/腹の柄
こちらは、腹の模様となる松竹梅の柄になります。
上品に模様をまとめていると思いません。

松竹梅の塩瀬帯/腹の柄
腹の模様にも刺繍がされていて、初釜の席やお目出度い出来事の場などに締めていただけたら魅力的な装いになるのではなないでしょうか?
入学式のお母さんの和装に、この松竹梅の柄を活かされてみても素敵かと思っています。
今日は正統派の着こなしでまとめさせていただきました。
毎日日替わりでいろんなことが私の胸の中に飛び込んで来ていますが、この店が目指しているのは愛好家にお役に立つことができる店作り。
とにかく新規のお客様を増やしていくことが、結果として社会で認められる店ではないかと思うところがあり、店の情報を出していくことにこだわりたいです。
一方で店の情報を目に留めていただくことの難しさに苦労させられますが、これからもコツコツと我が道を進むことができればと思っています。
応援していただけたら嬉しいです。
ということで、今日を閉じることと致します。
では、お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







