【店主の呟き】
体調がすぐれず今朝は喉の痛みが激しくて憂うつな朝を迎えましたが、時間が進むに連れて喉の痛みが薄らいで、日に日に回復して行っていることに喜びを感じています。
週末には元気な体に戻りそうな感じがしますが油断はできません。
とにかく栄養を採って早めに床に就くことに心がけたいと思っているところです。
東京から戻ってきた荷物はどうにか整理が終えることができて、明日から店内の模様替えに入りたいと考えています。
【半衿の取付講習会のお話】
そして29日(月)はかねてから予定されていた「半衿の取り付け講習会」を開催させていただきます。
店の和裁士さんを講師にお招きして、募集させていただいた6名の方にご自身の長襦袢と半衿をお持ちいただいて、半衿の取り付け方のコツを指導させていただくという企画です。
この企画は新規のお客様から半衿の取り付け方を教えてもらいないかとのご要望をいただいたことがきっかけでした。
当店では半衿の取り付けができない方のために、半衿の取り付けを1500円で受けていますが、年々、このサービスを希望される方が増えてまして、一年近く前から県外からも相談が入るようになりましてね~
よかれと思って続けて来たサービスですが、半衿の取り付け方をご指導させていただくことが健全なサービスの在り方だと気付かせてくれたのが、相談に来られた一人のお客様で、一人の方をご指導するのも、6人さんを一緒にご指導するのも同じことだと思ってこの企画を組み込んだ次第です。
この企画をお話をさせていただくと、多くの方が自己流で半衿を取り付けていらっしゃって、奇麗に半衿を取り付けることが出来ないことに悩んでいる方が多くいらっしゃることに気づかされていましてね~
言葉が過ぎるかもしれませんが、これこそが この時代に合った呉服店さんの役割ではないだろうか。
そんな気持ちを持たせていただく機会をいただけたことに感謝している次第です。
そして快く受けてくださった和裁士さんに感謝したいです。
このことを例にとって言わせていただければ、呉服店さは物販するだけが仕事ではなくて、私達が持っている財産(能力)を社会の貢献していくことは、田畑に種を蒔くという着物需要を育てるきっかけとなるのではないでしょうか。
昨日のことですが、近くの中学校の家庭科でゆかたの着付けを授業で教えることになったみたいで、先月、授業で使うゆかたとゆかた帯を何組か用意してくださいました。
その際に担当の先生から、授業のサポートをお願いされていまして、日程の調整のことで電話が入っていましてね~
3クラスあるのかな~
それぞれの家庭科の授業に、娘と店のスタップ2名で授業に伺う日程が決まりましたが、店としては私の店を指名していただけたことを光栄に思っていまして、できる限り先生のサポートをさせていただきたいと思っている次第です。
これも社会貢献の一つの形かと考えてまして、頼りにされるということは、この仕事を続けてきて良かったと思える出来事の一つとなっています。
私達のきもの業界は過去のよき時代のやり方にしがみついていては、間違いなくジリ貧になって行きます。
そのことに気づきながらも、小手先を替えたやり方で試みても、しばらくは通用しても、同じ結果となっているのが今のきもの業界かと思えてなりません。
私も含めてどうすれば明るい道が開けるのか誰もが迷っています。
そんな私が心がけているのは「心が動く方向に目を向ける」ということと、「私たちが探している答えをお客様が持っている」ということに、どうしたら真摯に向き合えるのかを考え行動に替えて行くか。
頭が良くないので勘違いすることもありますが、行動を起こさないと気付けないことなのでしょう。
そして経験は真実を見つけ出すものだと、私は固く信じてります。
熱く語ってしまいましたが、語り過ぎると目の前に地獄が待っていることがあるので少し怖いです。
この話はここまでとして、今日は夏のお洒落な着こなしをコーディネートしてみました。
【カニ柄の夏お召を麻の染帯でコーディネート】
ベージュ地の夏の織物のきものを麻の全通染帯で組み合わせてみました。
夏用の織物のきものを「夏お召」と呼んでいますが、この透け感が夏物らしくて街着となるものです。
この画像からは模様が読み取れないかもしれませんが、カニの柄が入っていることから合わせる帯の模様を幾何学模様の藍の縞柄で、カニが)浮かび上がるコーディネートを意識してみました。
【カニの模様】
カニの模様を大きくしたのがこちらの画像です。
墨色の亀甲柄でカニが描き出されているのが見て取れるかと思います。
好みのあるでしょうが、この装いでお食事会などに出席されたらお洒落でしょうね~
言葉が足りていませんが今日はここまでとさせていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。