【店主の呟き】
今日お客様も少なくてとても暇な一日でした。
溜まっている仕事をこなすには絶好の日と言えるのに、暇だと心も体もだらけてしまって効率の悪い時間の使い方をしてしまいました。
仕事に身が入らないとは今日の私のことで只今反省中です。
今日は一枚の綿麻のきものを男物と女物に分けてコーディネートしてみたのでご覧ください。
取り上げたきものは今の時期から来ていただける小千谷の「麻30%・綿70%」の綿麻縮というもので、色はグレー地です。
サラサラ感の肌触りがとても気持ち良くて、5月中頃から10月中旬頃までお召しになれる街着のきものです。
これからこのきものの画像が出てまいりますが、単品で映した反物の映像が肉眼で見た色だと思ってください。
【単衣用をグレー地綿麻きものを「男物」としてトータルコーディネート】
きもの色が少し飛びましたが、グレー地の綿麻縮を男物としてコーディネートしてみました。
合わせた角帯は組紐で組まれたワイン色で、絞りの巾着と金ネズの雪駄を合わせて、白足袋を加賀染め足袋の隈取りと瓢箪で小粋さを表現してみました。
暑さをしのぐ意味で龍のセンスも加えましたが、カッコいいと思いません。
このような姿で街を歩いていたら落語家と思われるかもしれませんね。
次のことらのきものを女物としてきものコーディネートしてみましょう。
【グレー地綿麻きものを単衣用としてお洒落に着こなす】
その画像がこちらになりますが。
帯を全通柄の麻八寸名古屋帯で合わせて、山ぶどうの六角花編みバッグとラフィアの草履台と絹科布の鼻緒で仕上げた夏草履に風鈴と竹の加賀染め足袋で初夏の風情を表現させていただきました、
何気ない着こなしですが、素朴が感性が見事に表現されていて心が休まります。
そして正面をおしゃれな小物で遊んでみました。
まず水牛の角から作っていただいたオリジナルのツバメの帯留めを持って来て、合わせた夏用の帯揚げは蚊取り線香のような渦を巻いた模様のもので、双方で季節感を出してみました。
エメラルドグリーンの玉かんざしも素敵かと思って合わせてみましたが、このようにトータルで合わせるとセンスが光ると思いません。
きものが無地感のきものだから、組み合わせ方で性別を問わずにきもの遊びが楽しめるのでお勧めです。
参考にされてみてみてください。
では今日はこれにて・・・
お休みなさい。