【店主の呟き】
日中は気温が上がってエアコンを入れて車を走らせていました。
こうして夏に向っていくのでしょうが、これから着物を着ようとしたとき、真っ先に考えることは暑さ対策ではないでしょうか?
週末にお茶会に出られるお客様が、着ていくきものや帯のことで、いくつか着物や帯をお持ちになって相談を受けましたが、お客様がお持ちになっている着物や帯の中からこの時期に合った着こなしを提案させていただくことってとても難しくて、長襦袢や帯〆帯揚げを組み込んだ総合的な着こなしバランスを取るという、私なりの感性でアドバイスをさせていただいた次第です。
毎年のことですが、6月と9月の着物の着こなしって本当に難しいです。
もしも迷われることがあればいつでも相談を下さい。これまでの経験からアドバイスさせていただきます。
そして今日も県外の方から電話できもの相談がありましてね~
その相談とは、お嬢さんがバイオリンを習われていて、娘さんにバイオリン柄で着物と帯を準備してみたいとのことでした。
私の得意分野ですが、長引くコロナ禍で遊び心のあるきものや帯が余り作られてなくて、少しばかりお時間をいただきたいことをお伝えさせていただくと、商品が揃うようだったらお嬢様と二人で一泊の旅行計画を立ててお邪魔したいとのことでした。
お嬢様は明日26才になられるとのことです。
お客様のお話が直球とあってとても話しやすく、なんとしてもお客様の願いを適えて差し上げたいと思っています。
【桐の舟形草履下駄に唐桟織りの鼻緒】

桐の草履下駄/鼻緒は唐桟織り
さて、今日の話題は下駄です。
数日前にもInstagramで呟きましたが、コロナ禍で浴衣需要が落ち込んだことが影響しているのか、クオリティの高いゆかた下駄が作られていない感じがしてなりません。
月初めの京都出張でゆかた下駄を探して歩きましたが、どうしたことか、私の目に適った下駄が全くなくてね~
その中で見つけた下駄の一つをここのアップさせていただきました。
舟形の桐下駄に唐桟織り鼻緒をすげたものですが、“はんなり感”の味を出していて、とってもステキだと思いません。
この安定感と落ち着きを祓った素朴さが溢れていてとても気に入りました。
【小千谷ちぢみと葵柄染帯のコーディネートに舟形の草履下駄を合わせる】

小千谷ちぢみに葵柄の帯と草履下駄を合わせる
以前紹介したことのある小千谷ちぢみに葵柄を麻の帯地に染めた染帯で組み合わせたものですが、そこにここに紹介した草履下駄を添えて写真を撮ると、感じのいいコーディネートになって大満足。
語らずとも日本人の根っこの部分に持つ詫び寂を放っていて、都会派好みの着こなしとなったのではないでしょうか。
今年はクオリティの高い下駄が品薄かと思われるので、心が動く商品に出会えたときが「買い」と思ってください。
ということで参考にされてください。
今日はこれで店じまいとします。
では、お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







