【店主の呟き】
今回の涙市は浴衣関係の商品に注目が集まっていて、新規のお客様がとても多く来てくださっています。
特に今日は男性客が4件固まった時間帯があり、皆さんの要件が男物の浴衣を目当てに来ていらっしゃったことを思うと、対応できる店を探していることに気づかれた次第です。
皆さんお仕立てが必要とされていて、和裁士さんとの連絡を取りながらてんやわんやしていましたが、この店を頼りに覗いてくださったことを思うととても光栄に思うところがありました。
しかしながら、浴衣以外の着物や帯になると興味を持って見てぐださる方は少なくて、この暑さもありまして閉店間際になるとグッタリ。
身も心も疲れました。
この暑さが少し治まってくれたらいいのですが、後半戦に機体を寄せている私です。
【藍染めの牛首紬をコーディネート】
こちらのコーディネートは地元石川県白山市で織られている牛首紬の藍染きものを牛首紬の白生地から染めた袋帯でコーディネートさせていただいたものです。
牛首紬を牛首紬で合せるという贅沢な組み合わせで、着物と帯の色合の強弱がバランス良くまとまっていて、お洒落な着こなし方かと思っています。
牛首紬の中でも藍染めの先染め紬は生産量が極めて少なく、売れ筋商品となっているものです。
【牛首紬の染の袋帯】
そこにブルーグレーの染料で染めた更紗っぽい帯で着こなしの柔らかさとモダンさを帯で加えた装いとなっています。
年代幅も広くここの暖色系の帯〆を加えていただけるとお洒落がお洒落が際立つかと考えています。
これらは今回の涙市に出品されているもので、割引価格を書き込みたいところではありますが、明記したお値段が他店の店に迷惑をお掛けすこととなれば、生産地として大きな損失になりかねません。
なので興味をお持ちでした、他にも牛首紬の着物や帯を揃えているので立ち寄っていただければと思っています。
身勝手な言い分かもしれないが、どうかご理解をいただきますように・・・
それにしても秋冬物に割引価格を付けて出品していても、この暑さで秋冬物に興味を持たれる方は少なくて、言葉を変えて言えば、喉を潤すそうめんや冷たい蕎麦が欲しいと思っているのに、温かな鍋料理をメニューに加えている感じがします。
弱気になっている自分がいますが、何が起きるか分からないのがこの世の仕組みなだけに、最後まで諦めることなく念ずることに心を燃やしたいと思っています。
そのことよりも客単価は低いですが、新規客が多く来てくださることに目を向けて、リピーターとなっていただける対応ができるよう心を尽くすこと。
ここを忘れないようにして、後半戦と向き合うことを自分に言い聞かせたいです。
ではこれにて・・・
お休みなさい。