【店主の呟き】
昨夜は疲れを溜めていたのか、茶の間で熟睡してしまって目が覚めたのは朝の6時。
梅雨が明けたこともあり肌寒さに目が覚めましたが、日中は気温も上がって、涙市の二日目は午前中と午後4時以降にお客様が集中し、暑さを避けての来店となっていた気がします。
特に新規客が浴衣関連商品を見に来る人が多く、夏物関係に興味が集まっている感じがします。
この暑さで秋冬物が不利な状況に置かれてますが、暑さに負けないで頑張らなくてはならいと思っています。
【小千谷ちぢみと麻染帯】
夏物となれば、コロナ感染も落ち着き始めて浴衣に集中している感がありますが、夏の暑さを麻の着物で楽しむことがあってもいいかと思っています。
その代表的な麻の着物が小千谷ちぢみで、涙市にて割引きとなっているので、今日の記事を書く前に画像で紹介させていただきます。
横に渡して写る四つ模様に似た品は麻の染帯で、これもリーズナブルなお値段となっていることをお伝えしておきます。
これらの話はここまでとして、スマホから生前の樹木希林さんの動画を目にしまして、希林さんが語る言葉に感銘しましてね~
歳を重ねて行くことへの考え方と生き方に、とても参考になるところがあるように思えるので、ここに紹介させていただきます。
【樹木希林さんの言葉」
「今年あなたはひとつ歳をとる。
その度に、年相応にとか いい年をしてとか
そんなつまらない言葉があなたを縛ろうとする
あなたは耳を貸す必要なんてない
世間の見る目なんていつだって後から変る
着たことのない服に袖を通して
見たことのない自分に心躍らせる
他の誰でもない私を楽しむ
年齢を脱ぐ
冒険を着る
わたしは 私」
この動画を見たときに、希林さんが伝えたいこととは少し違うのかもしれないが、着物のお見立てをさせていただいているときに、お客様が心に留まる模様や色合があっても、着こなしたときの周りの目を気にされて、冒険できない人が随分いらっしゃるんですね~
ワクワクする装いが気持ちを若返らせてくれることをお伝えするのですが、無難な商品になったり判断に迷って商談がまとまらないケーズが少なくなくて、とても残念でなりません。
そんなときに私の目に留まった動画だったもので、ストレートに心に落ちたのでしょう。
特に「年齢を脱ぐ 冒険を着る」の言葉が印象に残っていて、自分の生き方に活かしたいと思っているところです。
歳をとることに対して、いろんな考え方があることを承知していますが、樹木希林さんのような考え方もあっていいと思うところがあり、ここに紹介させていただいた次第です。
どうか参考にされてみてみてください。
【伊那紬を鳩の刺子柄帯でコーディネート】
ここに一組のきものコーディネートがあります。
長野県で作られている水色の伊那紬を白地に鳩のスルエットを描いた帯で組み合わせたもので、その取り合わせに新しい感性があって、素敵だと思いませんか。
晴天の青空を鳩が自由に飛ぶという心の開放感があって、「冒険を着る」装いかと思っています。
【鳩の帯】
この鳩はグリーンのハーブをくちばしに挟んでいて、その箇所を刺繍で描き、鳩の輪郭は刺子で、その胴体は窓から見える青空を絵筆で描いたものです。
よても手の込んだ帯となりますが、26日まで涙市に出品しております。
いろんなことを書き込んでしまいましたが、これで終らせていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。