午後2時頃の店の前の様子です。
南から温かい風が吹き抜ける日曜日、突然大きな音をたてて雨が降ってきました。
そして、雷も・・・・・
テンションが下がるお天気で、不完全燃焼って感じかな~
こんな日は割り切るしかありません。
「明日があるさ」ってね・・・・・
今日は私達の業界のことを書いてみようと思います。
景気の低迷と共に和装業界の市場は年々小さくなってきています。
京都の染め物の生産も経済が沸きに沸いたバブル期の頃の10分の1にまで減少していると聞いていますし、それにともない、メーカーや問屋さん・小売店の数も減少しています。
そんな現状の中で、いつも不思議に感じていることがあります。
きもの業界でお買い物をされる年代層が中高年の方に片寄っていることです。
振袖ひとつ取っても、買い物の決済をなさるのはお母さんかお婆ちゃん。
この時期になると若い人たちが浴衣を手にしていますが、これも年間の着物市場から見ると大きな金額ではないような気がしています。
(和装業界としては市場が活気づいて感謝していますが・・・)
私の想像ですが、業界全体の着物消費金額が仮に100億円あるとするならば、その7割~8割近くを中高年の女性の方が占めているのではないでしょうか・・・・
誠に不思議な業界です。
この現状をどのようにして捉えたらいいのでしょう・・・・・
商品を創る人、販売する人、着物を買われる人、それら全てが高齢化していて、これから先のことを考えると心配になります。
いつもこのブログで書いていますが、若い人が着物に関心を持って頂ける環境を作らなくてはなりません。
時代の中で生まれる流行の鍵は女性が持っています。
それも若い女性が・・・・・
十数年前、浴衣が見直されのも若い女性のおしゃれ心から始まったものです。
それが今では夏の風物詩になり、新しい文化として根を下ろしています。
そこで、私達小売店に何ができるのかですが、私が考えるには、着物畑をいろんな角度から耕していくことです。
それと同時に初心者に優しい店作りと、今より10才若い店作りです。
60才代のお客様が多ければ、50代の店作りに、
50才代のお客様が多ければ、40代の店作りに心掛けて、店の細胞を若返らすことが必要ではないかと思います。
そして、その集合体が新しい道を切り開いていくのではないでしょうか・・・・・
業界の活性化を考えた時に、いろんな問題点が浮かび上がりますが、せめてこれくらいは心掛けて、新しい風を待ち望みたいと考えている私です。