4月が近づいていることや寒気が抜けたこともあって、ウィンドーや着物コーナーを少し模様替えをしてみました。
新しい月に臨むための準備ですが、4月は卯月の会【復興展】が控えているだけに細かな所にまで気を配らなくてはなりません。
小規模経営の店ではありますが会を開くということはとてもエネルギーがいることで、悪戦苦闘する日々が続いています。
とにかく5月の東京展が終るまで気力との勝負かと思っています。
4月の復興展では石川県で作られているきものや帯を軸に新しい商品を紹介させていただきたいと仕入先の担当者と打ち合わせを進めているところです。
そこで今日は牛首紬から単衣用に新作が発表さたので、そのきものを紹介させていただきます。
【「牛首涼風」という単衣用のきもの】
そのきものは後染めの「牛首涼風」というシャリ感のある単衣用のきものです。
そのきものを能登上布の帯で合わせてみたのでご覧ください。
【単衣牛首涼風きものを能登上布の帯でコーディネート】
そのコーディネートがこちらになります。
柔らかな色合を段ボカシのように染めた よそ行きの着物としても対応してしていただける牛首紬ですが、ここでは復興展に出品させていただく能登上布の帯で合わせて、季節を印象づける加賀染め足袋の「風鈴と笹」の模様で面白みを表現してみました。
そして草履の鼻緒を能登上布の帯の柄と似た組紐で揃えさせていただきました。
着こなしの季節は5・6月頃から9・10頃が適当かと考えていますが、盛夏の7・8月は若干暑い感じがするかもしれません。
生地の風合いはシャリシャリしていまして、その感触からも涼しさを感じていただけるかと思っています。
【能登上布八寸名古屋帯「網代格子」】
合せた能登上布の八寸帯は「網代格子」で織り上げたもので、垂れ先には格子柄が入っていない全通の帯となります。
今日も能登上布の織元さんと電話でお話をさせたいただいたのですが、震災の影響から商品の供給が思うようにできない状況下にあるようで、心配ではありますが努力していただいているところです。
【加賀染め足袋の風鈴と笹の模様】
そしてこちらが加賀染め足袋の風鈴と笹柄になります。
今回の【復興展】を企画して感じていることは、コロナ禍で何処の産地も生産調整せざる終えなくなっていて、コロナ感染が落ち着き始めて、少しずつコロナ前に戻りかけたところに能登半島地震で地元の産業に大きなダメージを残すものとなり北陸の経済復興が望めれるものとなっております。
県内の着物産地としても一日も早く正常な状態に戻したいと考えていますが、その鍵を握るのは、地元の呉服店や大きな問屋さんの取り組みになるのかもしれません。
きもの業界はコロナ禍前からいろんな問題を抱えていますが、何が問題なのかを業界人は良く分かっていて、できることから改善を図りつつ、新しい仕組みを構築していくことが私たちの役割となっているのでしょう。
世界を見渡せば、いろんな国でいろんな人が常識からかけ離れた騒動を起しています。
それを見ていて人ごとではない気がするわけですが、小さな世界で暮らしていても正直に生きることの難しさがあって、「得か損」の“心のものさし”が邪魔をするのは人間の大人の世界だけかもしれません。
世界のニュースはいろんな事を伝えていますが、そのニュースを学びに替えられる大人になれたら、自分の生き方も少しは変えられるのかもしれませんね。
変な方向に記事が向ってしまいましたが、今日はこれで終らせていただきます。
ではこれにて・・・
お休みなさい。