お客様廻りをしていましたが、蒸し暑さを感じるところがあって、この時期の着物って何を着たらいいか迷ったりしませんか。
季節的には裏地が付いていない単衣時期ですが、合わせる長襦袢も含めて、盛夏時期に近い単衣物がいいのか、普通に単衣物を着こなしていればいいのか悩みます。
普段着だったら、少しでも爽やかな着こなしになるように、着物や長襦袢の素材も含めてコーディネートを組み立てられたらいいと思います。
これから夏に向った浴衣が店頭に並び始めますが、ゆかたシーズンが終るまで呉服店の敷居は低くなるかと思われるので、ネットの画像ばかり見ていないで、生の浴衣やシルクの着物や帯を手に取って見て歩くと言うことがあってもいいと思います。
いろんな呉服店があることも分かるだろうし、取り扱っている商品の違いなども分かって楽しいと思うな~
店はそのようなニーズにお応えできればと、高額品の着物や帯は店の奥に待機してもらって、浴衣や木綿に麻の着物が中心となる品揃えで、いくらかでも店の敷居が低くならないかを日々考えています。
【店のウィンドー】

店のウィンドー
そのことに加えて“店内の見える化”が新規のお客様にとっては安心材料の一つになるだけに、店のウィンドーを頻繁に替えるように心がけています。
それと、snsで店のことを呟くことも大切な“見える化”活動となるので、出来るだけ多くの情報を外に出すようにして、店の性格を理解していただくために必用と考えられる情報を絶え間なく出すようにしています。
なかなか実を結びませんが、これも続けて行くことで、「安心できる店」というワードが育つことを願って止まない私です。
ここまで来るまでに長い年月がかかりましたが、ここがゴールでないので、この先も多くの着物ファンに認めていただける店になるまでには、まだまだ時間と努力が必用とされるのでしょう。
情報発信は毎日のことなので負担になりますが、これが「商売の道」なのでしょう。
なので、どんなことが起きても諦めてはならないと思っています。
【草木染めの木綿の着物をコーディネート】

草木染めの木綿きものをコーディネート
こちらのコーディネートは純粋に着物を愉しむという日常の着こなしです。
着物は浅野雪子さんとう染織作家が草木染めで糸を染めてから、手織りで織り上げた木綿紬になります。
確か61才で急死されたと聞いていますが、織上がって手触りが紬っぽくて、絣に縞柄も入れて織った浅野さんのこだわりが凝縮したきものです。
【麻の小袋で6月の季節を愉しむ】

草木染め手織り木綿きものを麻小袋帯とトンボ玉帯留めでコーディネート
その草木染め木綿きものに、この時期の単衣と着ることを想定して、藍のぼかし染めになった麻素材の小袋とトンボダメ帯留めで、普段着の装いを組み立てたものです。
なかなかいい感じにまとまっていると思いませんか?
合わせた竹皮の草履の千鳥格子の鼻緒もお洒落だし、足袋底が黒となった当店オリジナルの「いろ足袋」も面白いでしょう。
足袋底が黒なので底の汚れを気にせずに履けるし、なにより足袋がカラーなのでカジュアル感を最大限に発揮できて、着物を楽しめることがいいと思わない・・・。
浅野さんの木綿着物は少々お値段が張りますが、他にはない味があるのでお勧めさせていただきたいです。
なんとか書き終えたので、今日はここまでとさせてください。
ではこれにて・・・
お休みなさい。

はじめまして。きものふくしま店主福島正弘です。
石川県、金沢市のお隣の白山連峰が見えるところで着物と和雑貨を販売しております。
着物和装に携わって約40年。県内外問わず、全国の着物ファンの方々から様々な相談を受けております。
店主の紹介をさせていただきます。
昭和30年、福井県に生まれる。 昭和48年に京都の染屋で修業を積み、その後昭和51年に石川県の呉服店へ勤務。着物の世界に触れながら「いつか自分のお店を持ちたい」という夢を抱き続け、昭和61年に 「きものふくしま」 を創業しました。
創業当初は無店舗での経営からスタートし、10年目に念願の店舗をオープン。以来、着物ファンを増やすことを使命に、お客様とのつながりを大切にしてきました。
- 情報発信への取り組み 25年前から四季を楽しむ情報紙『あ・うん』を毎月発行。 20年前からは毎日ブログを更新し続け、新しいお客様との出会いを広げています。
- 技術と経験 約40年にわたり呉服業界で培った確かなコーディネート力には自信があります。お客様一人ひとりの個性を引き出し、着物をより身近に楽しんでいただけるよう努めています。
「きものふくしま」は、着物を通じて人と人を結び、四季の彩りを楽しむ暮らしを提案し続けています。
- 法人番号: 8220002000118
- 法人名: 有限会社きものふくしま







