昨今のきもの離れは呉服店にとって深刻な問題となっていまして、着物の販売だけにこだわっていては経営が難しくなっています。
そのことに我々は気づいていて、着物でお洒落したいというニーズにどのようにしたら応えていけるのか。
TPOに合ったきもの着こなしをどう伝えて行ったいいのか。
着物のお手入れ法も含めて、気軽に相談できる店をどうしたら創れるのか。
他にも着物の着付であったり、お子さんの着物の縫い上げや半衿の取付けなど、ご自身で出来ないことが多くあって、そのことが障害となって着物を着ることを諦める方が随分多くいらっしゃるように感じています。
これたのことを私たちが力を貸していかないと、着物の需要が伸びいかないでしょうし、着物ファンも増えていかないことを私たちは真摯に受けとまなくてはなりません。
そのことに加えて、着物を来る場を作って行かないと、着物の面白さやお洒落の仕方を学ぶことは出来ないと考えています。
これまで私たちの業界は、きものを財産価値高めるかのようにして、お客様に着物や帯を押し込んできました。
昔はその売り方で通用したのかもしれませんが、着物を手にした人は、タンスに眠る着ることのない着物を見て無駄だと思い始めていて、その価値を生かすことなくリサイクルショップなどに売りに行ったり、お友達に譲ったりしていて、ある意味で悲しくなります。
残され呉服店さんはこの現状を変えていかなくてはなりません。
店の規模が大きい小さいは関係ありません。
身近なところで何が出来るのかをそれどれの店で考えて、行動に移すことが業界の発展に繋がると固く信じております。
と言いながらも現実は思い通りには行かず、“これでいいのかと!”と問いかけることが絶えなくて、心が折れそうになりますが、そんなときに必ず現われるのが暖かなお客様の声と新しい人との出会いです。
この店は訪れる夏を前にして、浴衣を中心とした夏物一色となる売場になっています。
そこには「浴衣」というカテゴリーが、当店で取り扱う商品の中で最も生活者に近い存在となっていて、着物初心者との出会いを多く持つことが可能な機会となるからです。
既製品のゆかたを取り扱う店が多い中で、着物の本質を反物の浴衣から体型に合った着物がどのようなものであるのか、浴衣コーディネートの在り方で“壊れるお洒落”があることもお伝えできる機会としたいと考えています。
その一方で着物を愛する人達に「ゆかたを着る場」を設けることもこの店の役割だと思っていまして、今年も金沢国際ホテルにてその機会を設けることが出来ました。
日程のことでホテル側との行き違いもありましが、8月4日(日)の午後6時より見晴らしのいい8階の和食レストラン・加賀料理「加能」を貸し切って「ゆかたでお食事会」を開催させていただきます。
今日はその打ち合わせも含めて、始めて使わせていただく会場だけに、どのような会場作りが出来るのかを話し合うために、娘と当日のお手伝いお願いしたスタッフ3人でランチをいただくこととしました。
【金沢国際ホテル8階/加賀料理「加能」の入口】
エレベーターを降りて、右手側が和食の店の入口となります。
【ゆかたでお食事会となる会場を貸し切りで使わせていただきます】
そこを通ると正面には一面に広がる青い空と街並みが広がってまして、申し分のない眺めが目の飛び込んできます。
当日は午後6時からの会とあって、このような眺めを目にすることが出来ないかもしれないが、晴れていたら夕日を浴びることが出来るかもしれません。
日が落ちれば夜景も目にすることが出来て、最高のロケーションと言えるかもしれません。
このレストランを貸し切りにして、中国琵琶のコンサートで心を潤していただいてから和食の懐石料理を召し上がっていただきます。
その後に第二部として私たちでお楽しみ企画を考えています。
【娘たちとつかの間の時間】
そのうち合わせを食事を取りながら、会場のレイアウトやステージを何処にするかなど、第二部のお楽しみ企画なども話し合いながらつかの間の時間を過ごさせていただきました。
【お昼のランチの舌鼓】
いただいたお昼のランチは釜飯御膳といえるもので、美味しくいただくことができました。
3日後の10日に中国琵琶の演奏者と再び訪れることとなっていますが、どのような時間を過ごしていただけるかは、私たちの私たちの演出にかかっています。
今回のお食事会の定員は40名近くを考えてまして、すでに10名以上の参加希望者があると聞いています。
その参加希望者の中に、以前ネットからお世話になった仙台のお客様から参加したいとのメールが早朝に届いていまして、驚くところがありましたが大歓迎で、先の話に戻りますが、試行錯誤しているときに訪れる新しい出会いに元気をいただくことができました。
感謝したいです。
ということで、浴衣か夏着物で参加いただけるようでしたら参加者を募集中です。
会費は一人6800円となります。
定員が埋まりしたい募集を打ち止めとさせていただきますのでご容赦ください。
それではこれにて・・・
お休みなさい。